本種は遠い昔に、 南方系のオオハイホラゴケと北方系のヒメハイホラゴケの交雑起源で生まれたと考えられています。 それは外見にも表れており、 大きさは両種の中間で、 立体的になるところは後者っぽさが出ています。
この両種は現在の分布域が重ならないため、 交雑自体まず起こることがありません。 なのに三浦半島にはハイホラゴケ、 オオハイホラゴケ、 ヒメハイホラゴケのどれかの遺伝子を2,3種含んだ雑種のハイホラゴケ類、 そしてミウラハイホラゴケが多数分布していることが明らかになっています。
ミウラハイホラゴケ
三浦に知られる不思議なハイホラゴケ類
特徴
2009年に新種記載された、 神奈川県の三浦半島に生育が知られているシダ。 似たものが多いハイホラゴケ類の中では、 葉がやや大きめで多少立体感があり、 根茎が幅0.8mm以上と太めになります。
葉の長さ : 8~20cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 低地の林縁斜面など
分布 : 本州(千葉?・神奈川・静岡?)
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
