ナチシダ

5枚に分かれるでっかい葉

  • 明るい林縁に多い。
    こんな分かれ方をするシダはほかにない。
    写真 / 2021.9.6 静岡県河津町 S.Ikeda

  • 道路沿いなど明るい場所に群生。
    写真 / 2023.5.4 鹿児島県伊佐市 S.Ikeda

  • 鳥の足とも例えられる形に分かれる。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 葉裏の胞子のう群はフチに長くつける。
    つけない部分は鋸歯がある。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 熟した胞子のう群。
    写真 / 2022.10.4 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 葉柄基部には茶色っぽい鱗片がある。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

  • 新芽。
    写真 / 2023.5.3 鹿児島県さつま町 S.Ikeda

特徴

南日本に多い大きなシダです。 5枚に分かれる葉は変わっていて、 似た仲間は日本にいません。 名前は和歌山県の那智山からきています。
 
大きさ : 1mになる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 林内や林縁
分布 : 関東南部~琉球(特に南日本)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

トピック

近ごろニホンジカの増加による食害によって多くの種類のシダが数を減らし、 絶滅寸前まで追い込まれるものもでてきました。 ところが、 ナチシダなど一部のシダはニホンジカが好まないので逆に数が増え、 あちこちで見るようになりました。