津久井湖城山公園

リュウノウギク

晩秋に咲く白い野菊

  • 茎は細く、 まっすぐに立ち上がらないで斜上したり垂れ下ったりする。
    写真 / SogaToshio

  • 白い舌状花は他の野菊に比べて数が多く、 やや大きく、 長楕円形で丸みがある。
    写真 / SogaToshio

  • 葉は3裂し、 裂片がさらに浅く不規則に避ける。 両面に毛が生えていて白っぽく見える。
    写真 / SogaToshio

  • 黄色い筒状花の中から雌しべが伸び、 柱頭が2つに分かれている(ノコンギクは柱頭が三角形になる)。
    写真 / htanaka

  • 斜面や崖に下垂することが多い。 花が終わる頃、 舌状花が淡紅色になることがある。
    写真 / htanaka

特徴

秋の野菊の一つで、 日当たりの良い斜面などで一番遅くに白い花を咲かせます。 栽培するキクに似た丸みのある葉が特徴です。
  
タイプ : キク科キク属の多年草
大きさ : 高さ 40-80cm、 頭花の径2.5-5cm
花の時期 : 10-11月
生育場所 : 日当たりのよい山地の斜面
分布 : 本州(宮城県南部・新潟県以西)、 四国、 九州(宮崎県)

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

名の由来

葉をもむと竜脳(りゅうのう)の香りがするのが名の由来です。 竜脳は東南アジア原産の竜脳樹(リュウノウジュ)からとれる精油からつくられた透明な結晶で、 香料や薬用として古代から珍重され交易品となっていました。 クスノキからとれる樟脳(しょうのう)に似た香りがします。

見られる散歩道

執筆協力 : 田中ひとみ

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