ハミズゴケ

その名も“葉見ず”ゴケ!

  • 土の上から蒴だけ伸ばす。
    写真 / 2022.11.18 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 土上に緑色の原糸体(げんしたい)が広がる。
    多くのコケは葉が発達すると原糸体はなくなるが、 本種はそのまま残って光合成を担う。
    写真 / 2022.11.19 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 出たばかりの蒴。
    蒴がないとまず発見できない。
    写真 / 2022.11.19 千葉県君津市 S.Ikeda

  • 蒴の帽には毛が多い。
    蒴柄基部には数枚のうろこ状の葉がある。
    写真 / S.Ikeda

  • 1つの葉を取り出したもの。 スギゴケ科によく見られる薄板(はくばん)とよばれる構造がない。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山道の斜面上によく生えているコケ。 「葉見ず」の名の通り葉をほとんど発達させません。 蒴(さく)は大きく、 これで存在を知ることが普通です。 こんな姿ですがスギゴケの仲間です。
 
大きさ : 蒴柄は2~4.5cm
観察の時期 : 一年中
生える場所 : 林内の土上
分布 : 北海道~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​