石灰岩地は高いアルカリ性、炭酸カルシウムが豊富など普通の環境とは異なることから、そこには特有の種の植物が生えていることが多いです。ところが、石灰岩はセメントなど様々な用途があって開発されやすく、元々石灰岩地が少ないこともあって多くの種が絶滅の危機にさらされています。
キンモウワラビもその1つで、2020年の環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
キンモウワラビ
奥に"金毛"が見える…!
特徴
葉柄の基部に金色に例えられた鱗片をたくさんつける姿が独特なシダです。キンモウワラビ科は日本に3種分布していますが、いずれも個体数は少ないです。
大きさ:30cmほど
観察の時期:春~秋(夏緑性)
生える場所:主に石灰岩地
分布:日本(本州(関東と中部), 高知, 福岡, 熊本, 宮崎)
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。