キンモウワラビ

(おく)に"(きん)()"が見える(みえる)…!

  • 石灰岩(せっかいがん)()生える(はえる)シダ。
    写真(しゃしん) / 2023.7.11 東京(とうきょう)()奥多摩(おくたま)(まち) S.Ikeda

  • 少し(すこし)大きめ(おおきめ)()
    写真(しゃしん) / 2022.12.3 埼玉(さいたま)(けん)秩父(ちちぶ)() S.Ikeda

  • 根茎(こんけい)短く(みじかく)はって()出す(だす)
    石灰岩(せっかいがん)すき間(すきま)生え(はえ)ていた。
    写真(しゃしん) / 2022.12.3 埼玉(さいたま)(けん)秩父(ちちぶ)() S.Ikeda

  • ()表面(ひょうめん)には()多い(おおい)
    写真(しゃしん) / 2023.7.11 東京(とうきょう)()奥多摩(おくたま)(まち) S.Ikeda

  • ()(うら)胞子(ほうし)のう(ぐん)をつけている。
    写真(しゃしん) / 2022.12.3 埼玉(さいたま)(けん)秩父(ちちぶ)() S.Ikeda

  • 胞子(ほうし)のう(ぐん)中心(ちゅうしん)(みゃく)寄り(より)につく。
    (つつみ)(まく)にも()多い(おおい)
    写真(しゃしん) / 2023.7.11 東京(とうきょう)()奥多摩(おくたま)(まち) S.Ikeda

  • 葉柄(ようへい)基部(きぶ)
    びっしりついた鱗片(りんぺん)最大(さいだい)特徴(とくちょう)実際(じっさい)のところ金色(きんいろ)ではなくて明るい(あかるい)茶色(ちゃいろ)葉柄(ようへい)直接(ちょくせつ)ついているのではなく、(なか)埋もれ(うずもれ)()(まくら)(ようちん)というふくらみについている。
    写真(しゃしん) / 2022.12.3 埼玉(さいたま)(けん)秩父(ちちぶ)() S.Ikeda

特徴(とくちょう)

葉柄(ようへい)基部(きぶ)金色(きんいろ)例え(たとえ)られた鱗片(りんぺん)をたくさんつける姿(すがた)独特(どくとく)なシダです。キンモウワラビ()日本(にっぽん)に3(しゅ)分布(ぶんぷ)していますが、いずれも個体(こたい)(すう)少ない(すくない)です。
 
大き(おおき)さ:30cmほど
観察(かんさつ)時期(じき)(はる)~(あき)((なつ)(みどり)(せい))
生える(はえる)場所(ばしょ)(おも)石灰岩(せっかいがん)()
分布(ぶんぷ)日本(にっぽん)(本州(ほんしゅう)(関東(かんとう)中部(ちゅうぶ)), 高知(こうち), 福岡(ふくおか), 熊本(くまもと), 宮崎(みやざき))

正確(せいかく)(しゅ)判定(はんてい)は、形態(けいたい)細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。​

石灰岩(せっかいがん)好む(このむ)植物(しょくぶつ)宿命(しゅくめい)

石灰岩(せっかいがん)()高い(たかい)アルカリ性(あるかりせい)炭酸(たんさん)カルシウムが豊富(ほうふ)など普通(ふつう)環境(かんきょう)とは異なる(ことなる)ことから、そこには特有(とくゆう)(たね)植物(しょくぶつ)生え(はえ)ていることが多い(おおい)です。ところが、石灰岩(せっかいがん)はセメントなど様々(さまざま)用途(ようと)があって開発(かいはつ)されやすく、元々(もともと)石灰岩(せっかいがん)()少ない(すくない)こともあって多く(おおく)(たね)絶滅(ぜつめつ)危機(きき)にさらされています。
 
キンモウワラビもその1つで、2020(ねん)環境省(かんきょうしょう)のレッドリストでは絶滅(ぜつめつ)危惧(きぐ)(るい)(VU)に指定(してい)されています。