マメヅタはシダに限れば日本で似た種類がほとんどないので見分けやすいです。
ところが、 種子植物でラン科のマメヅタランが見た目も分布域もよく似ています。 マメヅタとは葉がより小さく肉厚でややカーブするようにつけていることや、 茎は太めで鱗片をつけないことなどで見分けられますが、 一番わかりやすいのは胞子葉をつけず花を咲かせることです。
このほかに尖閣諸島や台湾、 東南アジアなどに生えるキョウチクトウ科のマメヅタカズラもマメヅタに似た葉をつけます。 こちらはあまりへばりつくように生えず、 葉を茎に対につけるので簡単に見分けられます。
マメヅタ
かわいらしいその正体はシダ!
特徴
暖かい地域の林内で、 岩や木の幹を覆っていることが多い植物。 こんな姿ですがシダの仲間で、 花は咲かず胞子によって数を増やします。
大きさ : 葉は1~2cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 岩上や樹幹
分布 : 日本(本州(宮城以南), 四国, 九州, 琉球), 朝鮮, 台湾, 中国, ベトナム
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。