マメヅタ

かわいらしいその正体はシダ!

  • 壁面によく生えている。
    黄色っぽいのは緑藻のスミレモの仲間。
    写真 / 2023.3.4 神奈川県江の島 S.Ikeda

  • 胞子葉は細く、 栄養葉は丸い。
    写真 / S.Ikeda

  • 胞子葉は立ち上がる。

    写真 / 2023.3.4 神奈川県江の島 S.Ikeda

  • 胞子葉の裏。
    胞子のう群は2本に並ぶ。
    写真 / 2022.10.14 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 栄養葉は丸い。
    へばりつくように生えることが多い。
    写真 / 2022.10.14 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • 裏は白っぽいことが多い。
    写真 / 2022.10.14 千葉県鴨川市 S.Ikeda

特徴

暖かい地域の林内で、 岩や木の幹を覆っていることが多い植物。 こんな姿ですがシダの仲間で、 花は咲かず胞子によって数を増やします。
 
大きさ : 葉は1~2cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 岩上や樹幹
分布 : 日本(本州(宮城以南), 四国, 九州, 琉球), 朝鮮, 台湾, 中国, ベトナム

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

マメヅタにそっくりな草花

マメヅタはシダに限れば日本で似た種類がほとんどないので見分けやすいです。
 
ところが、 種子植物でラン科のマメヅタランが見た目も分布域もよく似ています。 マメヅタとは葉がより小さく肉厚でややカーブするようにつけていることや、 茎は太めで鱗片をつけないことなどで見分けられますが、 一番わかりやすいのは胞子葉をつけず花を咲かせることです。
 
このほかに尖閣諸島や台湾、 東南アジアなどに生えるキョウチクトウ科のマメヅタカズラもマメヅタに似た葉をつけます。 こちらはあまりへばりつくように生えず、 葉を茎に対につけるので簡単に見分けられます。

見られる散歩道