津久井湖城山公園

ニホンヤマビル

地面から這い上がってくる、 森の吸血鬼!

  • 尾吸盤を葉に固定し、 吸血する動物を探している様子。
    写真 / MorishimaK

  • 背中に3本の黒い縦線をもちます。 色彩の変異が大きく、 ごく稀に縦線が2本しかない個体もいます。 見つけたらラッキー!?
    写真 / MorishimaK

  • 身体前方に5対の眼があります。 じっくりと観察してみてください!
    写真 / MorishimaK

特徴

雨の日や湿度の高い夏の日、 ジメっとした林道や沢沿いで出会うニホンヤマビル。
身体の前後に2つの吸盤(口吸盤と尾吸盤)があり、 シャクトリムシのように動きます。
ニホンヤマビルの分布は、 古くは江戸時代の書物にみられ、 山奥のごく狭い範囲に限られていたようです。
近年では、 シカなどの野生動物の分布拡大にともない、 全国的に吸血被害が多数報告されるようになりました。
 
大きさ : ~ 40 mm
食べ物 : 両生類や哺乳類の血液
見られる時期 : 4月~10月ごろ
分布 : 秋田県から屋久島までの本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

「吸血」に関する豆知識

二酸化炭素、 熱、 振動に反応して、 吸血する動物に近づきます。
口吸盤の奥に細かい歯のついた3つの顎があります。 この顎と歯で、 皮膚に食いついて吸血します。
唾液中に麻酔成分が含まれるため、 咬まれても痛みを感じないことが多いです。
吸血時には、 血液の凝固阻止作用をもつ成分を出すため、 吸血後もしばらくの間、 流血が続きます。
大型個体の吸血時間は、 1時間以上に及ぶことも。 満腹になると、 自然に落下します。

注意点

ニホンヤマビルは、 地面から脚や体に這い上がってきます。 長靴に塩水や忌避剤を塗るなど、 足元のヒル対策をしてください。

見られる散歩道

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