津久井湖城山公園

フクジュソウ

陽だまりの暖かさで虫を呼ぶ花

  • 日光を集め、 花を暖めて虫を呼ぶ
    写真 / kei

  • 木々が芽吹く前の日差しを謳歌する
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  • 芽を出したばかりの頃はフキノトウに似ているので注意
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特徴

早春の林の中は、 木が葉を落としているので地面までよく日が当たります。
 
フクジュソウは、 木々が芽吹く前に一足先に花を咲かせ、 葉を伸ばします。
他の植物たちが葉を広げ、 日光が当たらなくなる6月ごろには地上部は枯れてしまい、 翌年再び芽を出すまで休眠します。
 
花は蜜を持ちません。 日が当たると黄金色のパラボラアンテナのような花を開き、 日光を集めて花の中央部を暖めることにより昆虫を誘います。 気温の低い時期ならではの戦略です。
 
タイプ : キンポウゲ科の多年草
大きさ : 高さ 10-25cm、 花の直径 3-4cm
花の時期 : 2-3月
生育場所 : 林内
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

フクジュソウは全草が有毒です。 芽を出したばかりの姿はフキノトウに似ているため、 誤って食べてしまい、 食中毒や死亡事故の事例もあるそうです。 眺めて楽しむだけにしましょう。

執筆協力 : 迫一慶

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