ムチゴケ

茎から鞭(むち)を垂らすコケ

  • 山地の岩上や樹幹などに生える。
    たくさんの鞭枝を出す。
    写真 / 2023.3.16 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 乾くと葉がたたまれて細くなる。
    マット状に岩などを覆う。
    写真 / 2023.3.16 愛知県新城市 S.Ikeda

  • 湿っている状態。
    葉を横に大きく広げる。
    写真 / S.Ikeda

  • 乾いた状態。
    葉を折りたたむ。
    写真 / S.Ikeda

  • 茎を裏側から見たもの。
    たくさんの鞭枝が出ている。
    写真 / S.Ikeda

  • 茎を裏から見たものの拡大。
    茎の上には腹葉が連なっている。
    写真 / S.Ikeda

  • 1枚の腹葉。
    たくさんの切れ込みがある。
    基部を除き透明になる。
    写真 / S.Ikeda

  • 1枚の葉。 大きくて長さ3.5mmほど。
    先に3つの大きな歯がある。
    写真 / S.Ikeda

特徴

山地林内でよく見るコケ。 ムチゴケの仲間は茎の腹面からたくさんの鞭枝を出すことが特徴です。 茎と葉の区別がつく苔類(たいるい)の仲間としては大型になります。 別名をオオムカデゴケといって、 確かにムカデっぽさはあるかも?
 
大きさ : 茎の長さ10cmを超える
観察の時期 : 一年中
生育場所 : 林内の樹幹や岩上、 土上
分布 : 本州~九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

ムチゴケの仲間はいくつかの種類があります。 腹葉の形と色が1つのポイントです。
●コムチゴケは最も普通に見られるムチゴケ類で、 ①腹葉の切れ込みは無いかあまり尖らず、 ②茎は長さ5cmまでと小型なことなどが特徴です。
 
●ヤマトムチゴケは①腹葉は全体緑色で切れ込みが大きく、 ②茎は長さ5cmまでと小型なことなどが特徴です。