イワヒバ

江戸時代にたくさんの園芸種がつくられた

  • 山地の岩上や崖に生える。
    写真 / 2021.6.22 埼玉県秩父市 S.Ikeda

  • 30cmくらいの大きな株。
    これは黄色っぽくなる園芸品種。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 茎や根がたくさん合わさって1本の太い幹のようになる。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 乾いた時期が続くと茎を丸める。
    水をあげると数日で元に戻る。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • いくつかに枝分かれする。
    小さな葉をびっしりつける。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 枝の拡大。 上に2列、 左右に一列ずつ似た形の葉をつける。
    フチには小さなギザギザ(鋸歯)がある。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 裏はうすい緑色。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 枝の先に胞子のう穂をつける。
    この中で胞子をつくる。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

特徴

岩場に生える檜葉(ひば : ヒノキの仲間)のような形のシダ植物です。 中心からたくさんの枝を広げ、 そこに小さな葉をびっしりつけます。 日照りが続くと葉を丸めて水が出ていくのを防ぎます。
 
※ヒバは分類学的には「ヒノキアスナロ」の別名のことを指します。
 
大きさ : 幅30cm以上になる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の崖など
分布 : 日本(北海道南部以南のほぼ全土), 東アジア, 東南アジア

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

古典園芸(こてんえんげい)

イワヒバは盆栽の世界では「巻柏」と書き、 よく育てられます。 江戸時代には古典園芸植物として赤や黄の模様のあるもの、 枝が大きく曲がるものなどたくさんの園芸品種がつくられました。 その数は200以上あり、 今でも新しい園芸品種が登録されています。
 
一方で成長がおそくて採集されやすいので、 野生で大きな株はなかなか見れなくなってしまいました。