ビカクシダ

豪華で美しい鹿の角みたいなシダ

  • 学名はプラティケリウム・ビフルカツム。
    野生では木の幹に生える。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 矢印先は泥除葉(どろよけば)。
    本種はあまり切れ込まない。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 胞子を飛ばす胞子葉。
    細長くて緑色。
    何回か2又に分かれ、 たれる。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 表は毛が少しある。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 毛は星の形をしている。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 裏は白っぽい毛がびっしりある。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 胞子のう群は茶色っぽい。
    写真 / 2023.6.18 東京都港区(栽培) S.Ikeda

  • 胞子葉はまさに鹿の角。
    胞子のう群は切れ込みの先近くにつける。
    写真 / S.Ikeda

特徴

オーストラリアなどに分布する麋角(びかく : 大きな鹿の角)のような葉が特徴のシダです。 本種はビカクシダの仲間の中では暑さにも寒さにも強く、 日本では屋外でも育つくらいに丈夫なことから園芸用にもっとも多く流通しています。 コウモリの羽に見立てて、 別名をコウモリランといいます。
 
大きさ : 胞子葉は長さ60cmをこえる
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の樹幹
分布 : オーストラリア東部など

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

ビカクシダの仲間

ビカクシダ属は東南アジア、 マダガスカルなどに15から18種が分布します。 鹿の角のような胞子葉(ほうしよう)とキャベツのような泥除葉(どろよけば)の2つの形の葉をつけるのが大きな特徴です。 泥除葉は貯水葉、 栄養葉などともいい、 水をたくわえたり落ち葉をキャッチして養分にする役割があります。
 
種類によって胞子葉の長さや幅、 毛の量、 切れ込み数、 たれ具合、 胞子のう群のつく位置、 泥除葉の切れ込みの大きさなどが異なります。