ツクシイワヘゴ

ちっちゃい包(つつみ)膜(まく)を確認(かくにん)しよう

やや湿っ(しめっ)た林内(りんない)に生える(はえる)。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
羽(はね)片(へん)はふつう20対(たい)以下(いか)。
フチには浅い(あさい)ギザギザがある。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
表(ひょう)の脈(みゃく)はあまりくぼまない。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
下(した)の羽(はね)片(へん)はあまり短く(みじかく)ならない。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
葉(は)裏(うら)。
胞子(ほうし)のう群(ぐん)は円形(えんけい)で全体(ぜんたい)につく。
包(つつみ)膜(まく)は発達(はったつ)が悪く(わるく)て落ち(おち)やすく、径1mm以下(いか)。ほとんど埋もれ(うずもれ)てて見え(みえ)ないこともある。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
葉柄(ようへい)。
黒っぽい(くろっぽい)やや幅広(はばひろ)な鱗片(りんぺん)が多い(おおい)。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda
葉(は)軸(じく)。
黒っぽく(くろっぽく)て細い(ほそい)鱗片(りんぺん)が多い(おおい)。
顕微鏡(けんびきょう)で見る(みる)と小さな(ちいさな)突起(とっき)がある。
写真(しゃしん) / 2023.5.3 鹿児島(かごしま)県(けん)さつま町(まち) S.Ikeda

特徴(とくちょう)

筑紫(つくし)(つくし : 九州(きゅうしゅう)の古い(ふるい)呼び名(よびな))の通り(とおり)、九州(きゅうしゅう)に多い(おおい)シダです。イワヘゴによく似(に)ていますが、葉(は)の下部(かぶ)の切れ込み(きれこみ)は少し(すこし)短く(みじかく)なるくらいで、包(つつみ)膜(まく)は発達(はったつ)が悪い(わるい)ので見え(みえ)にくいです。
※写真(しゃしん)の個体(こたい)は胞子(ほうし)を検(けん)鏡(きょう)済み(ずみ)です。
　
葉(は)の長(なが)さ : 60cmくらい
観察(かんさつ)の時期(じき) : 一年中(いちねんじゅう)(常緑(じょうりょく)性(せい))
生える(はえる)場所(ばしょ) : 低(てい)山(やま)の林内(りんない)
分布(ぶんぷ) : 日本(にっぽん)(本州(ほんしゅう), 四国(しこく), 九州(きゅうしゅう)), 朝鮮(ちょうせん)

※正確(せいかく)な種(しゅ)の判定(はんてい)は、形態(けいたい)を細部(さいぶ)まで見る(みる)必要(ひつよう)があります。