カイコ

絹糸を吐くお蚕様

  • 交尾。 オス(上)メス(下)。
    写真 / 2023.7.8 MasakoT

  • 卵。 黒っぽいのはふ化寸前の卵。 白っぽいのはすでにふ化したもの。
    写真 / 2023.5.29 MasakoT

  • 若齢幼虫。
    写真 / 2023.5.29 MasakoT

  • 幼虫。 脱皮をして白くなってきた。
    写真 / 2023.6.3 MasakoT

  • 幼虫。 後ろの方にトゲがある。
    写真 / 2023.6.10 MasakoT

  • クワの葉をモリモリ食べる終齢幼虫(5齢幼虫)。 6~7cm。
    写真 / 2023.6.15 MasakoT

  • 幼虫が糸を吐き、 まゆを作っている。
    糸を吐き始めて2日ほどでまゆが完成する。
    写真 / 2023.6.25 MasakoT

  • まゆ完成。 まゆの色はいろいろ。 まゆの中で蛹になる。
    写真 / 2023.6.29 MasakoT

  • オス。 蛹になって10日から2週間ほどで成虫になる。
    写真 / 2023.7.7 MasakoT

  • オス。 成虫は飛ぶことはできず、 エサもとらない。
    写真 / 2023.7.7 MasakoT

  • オス。
    写真 / 2023.7.7 MasakoT

  • メス。 フェロモン分泌腺からフェロモンを出し、 オスを呼ぶ。
    写真 / 2023.7.8 MasakoT

  • 交尾。 オス(左)メス(右)。 メスはお腹が大きい。
    写真 / 2023.7.8 MasakoT

特徴

カイコガの仲間。 祖先はクワコ(野生のガ)で、 中国で家畜化されたと言われています。 より良い絹(シルク)糸をとるために、 品種改良を重ね、 たくさんの品種が生まれています。 幼虫はクワを食べて育ち、 糸を吐いて繭をつくります。
 
大きさ : 開張40~45mm
食べ物 : 幼虫はクワ(ヤマグワ・マグワ)の葉 

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

養蚕(ようさん)

クワを栽培し、 カイコを育てて、 まゆを生産することを養蚕と言います。 カイコは、 4500年以上も昔から中国で飼われていました。 日本での養蚕の始まりは、 弥生時代からと言われています。 養蚕農家で生産されたまゆは、 製糸工場に運ばれ、 生糸(きいと)が作られます。 さらに、 生糸から絹織物などの繊維製品が作られます(カイコ2700頭のまゆから、 着物一着分の絹織物ができる)。 生糸は海外に輸出され、 養蚕業は日本の主要産業として近代化を支えました。 その後、 養蚕業は衰退していきましたが、 沢山の道具や技術は文化を築き地域の宝として受け継がれています。

  • 養蚕文化・産業の展示
    写真 / 2022.6.30 越後丘陵公園 越の里山館 MasakoT

  • 回転まぶし。 カイコが上に集まると、 枠が回転してあいている場所にカイコが移動してまゆを作る。
    写真 / 2022.6.30 越後丘陵公園 越の里山館 MasakoT

注意点

カイコは家畜化した昆虫ですので、 野外に放さないようにしてください。 カイコは人が育てないと生きていけません。