クワを栽培し、 カイコを育てて、 まゆを生産することを養蚕と言います。 カイコは、 4500年以上も昔から中国で飼われていました。 日本での養蚕の始まりは、 弥生時代からと言われています。 養蚕農家で生産されたまゆは、 製糸工場に運ばれ、 生糸(きいと)が作られます。 さらに、 生糸から絹織物などの繊維製品が作られます(カイコ2700頭のまゆから、 着物一着分の絹織物ができる)。 生糸は海外に輸出され、 養蚕業は日本の主要産業として近代化を支えました。 その後、 養蚕業は衰退していきましたが、 沢山の道具や技術は文化を築き地域の宝として受け継がれています。
カイコ
絹糸を吐くお蚕様
特徴
カイコガの仲間。 祖先はクワコ(野生のガ)で、 中国で家畜化されたと言われています。 より良い絹(シルク)糸をとるために、 品種改良を重ね、 たくさんの品種が生まれています。 幼虫はクワを食べて育ち、 糸を吐いて繭をつくります。
大きさ : 開張40~45mm
食べ物 : 幼虫はクワ(ヤマグワ・マグワ)の葉
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
養蚕(ようさん)
注意点
カイコは家畜化した昆虫ですので、 野外に放さないようにしてください。 カイコは人が育てないと生きていけません。