より普通に見られるチャセンシダとの決定的な違いは翼の本数ですが、 それ以外にも見分けポイントがいくつかあります。
●チャセンシダは①葉軸の翼が表の左右2本のみで裏側にはなく、 ②葉は黄色みが強いことが多く、 ③葉軸に無性芽をつけることは少なく、 ④あまり垂れずに広がっていることが多く、 ⑤乾いた場所に多めです。
イヌチャセンシダ
垂れ下がる葉と3本のひれがポイント
特徴
石垣などで見られる細長いシダ。 チャセンシダに似ていますが、 葉は垂らすように出て、 湿った場所でよく見られます。 一番の違いは、 表の葉軸の左右のフチに加えて裏の中央に翼(よく)があることです。
葉の長さ : 10~30cm
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の湿った石垣など
分布 : 本州(秋田-神奈川以西)、 四国、 九州、 朝鮮、 台湾、 中国
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。