オシダの根茎には、 駆虫に有効な毒成分があることがわかっています。 この根茎や毒から作られた生薬のことを綿馬(めんま)といい、 かつてはサナダムシや十二指腸虫などの寄生虫に対して用いられていたといわれています。
オシダ
涼しい山地に大群生!
特徴
放射状に葉を出して群生する大きなシダ。 葉はタテに長くて、 下ほど縮まる形をしています。 羽片は深く切れ込んでU字形の裂片となり、 葉裏には円形の胞子のう群を基部側にだけつけます。 葉柄は短く、 茶色の鱗片を多くつけます。 豪快なその様子から、 「雄シダ」と名付けられました。
葉の長さ : 60~150m
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の林内
分布 : 北海道、 本州、 四国(徳島)、 朝鮮、 中国北部、 極東ロシア
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
