サワヒヨドリ

円みを帯びた薄紅紫色の花

  • 日当たりのよい湿原、 昆虫に人気の花。
    写真 / 2023.07.19 長野県 八島湿原 I.Watanabe

  • たくさんの小花が集まって、 大きな花を形成する。
    写真 / 2023.08.15 長野県 八島湿原 I.Watanabe

  • 1個の花は、 5個の筒状の花から構成される。 雌しべが伸びだしている。
    写真 / 2023.08.15 長野県 八島湿原 I.Watanabe

  • 葉の根元まで避けているので、 6枚に見えるが、 実際は2枚の葉である。
    写真 / 2023.08.15 長野県 八島湿原 I.Watanabe

  • 茎などに白く横に伸びだした長い毛がある。 ケブカサワヒヨドリとして区別される。
    写真 / 2023.08.15 長野県 八島湿原 I.Watanabe

特徴

本来は、 湿った環境を好む植物ですが、 うまく芽生えて定着できさえすれば、 生け垣など、 乾燥した場所でも出会うことがあります。
 
タイプ : 多年草
大きさ :  茎長30cm~60cm
花の時期 : 初夏 8月~10月
生える場所 : 日当たりのよい湿地
分布 : 北海道~琉球

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

ヒヨドリバナ、 フジバカマ、 ヨツバヒヨドリとの見分け方

4種類の見分け方
ヒヨドリバナ : 単葉で裂けず、 柄があり、 左右の葉が対につく。
フジバカマ   : 下部の葉は3深裂し、 柄があり、 左右の葉が対につく。
ヨツバヒヨドリ : 単葉または3裂し、 柄がなく、 車の輪のようにつく。
サワヒヨドリ : 単葉または3裂し、 柄がなく、 左右の葉が対につく。

注意点

ヨツバヒヨドリなどは有毒成分を含んでいますが、 サワヒヨドリは、 生の茎葉を揉んで虫刺されの薬とする民間療法があります。

執筆協力 : 渡邉勲