トウゲシバ

登山道からこんにちは!

  • 山地の斜面などに生える。
    これはヒロハノトウゲシバのタイプ。
    写真 / 2021.3.16 千葉県鴨川市 S.Ikeda

  • モコモコと群生。
    これはホソバトウゲシバのタイプ。
    写真 / 2023.9.25 群馬県みなかみ町 S.Ikeda

  • 1本につき数回枝分かれする。
    写真 / 2023.8.18 長野県茅野市 S.Ikeda

  • 茎先によく無性芽をつける。
    ふつうはこれで増殖する。
    写真 / 2023.8.18 長野県茅野市 S.Ikeda

  • 茎の少し上あたり。
    大きな胞子のうをたくさんつける。
    写真 / 2023.8.26 北海道足寄町 S.Ikeda

  • 葉は中央が最も幅広い。
    フチにギザギザ(鋸歯)がある。
    葉柄ははっきりしない。
    写真 / 2023.8.18 長野県茅野市 S.Ikeda

特徴

山道の峠のような場所でよく出会うシダ植物です。 茎を何回か枝分かれさせて立ち上がるようにして生え、 茎と葉の脇あたりにふくらんだ三日月形の大きな胞子のうをつけます。
 
大きさ : 高さ20cmほど
観察の時期 : 一年中(常緑性)
生える場所 : 山地の林内や岩上
分布 : 日本(北海道, 本州, 四国, 九州, 琉球), 東アジアや東南アジア広域

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

3つのタイプ

地域によって葉幅に変化があることから、 以下のように3つの変種に分けられることもあります。 見分けにくいものも多く、 最近は区別しないことが多いです。
 
●ホソバトウゲシバ…葉は幅1~2mmで茎に対してやや垂れ下がるようにつきます。 涼しい地域に多いです。
 
●ヒロハノトウゲシバ…葉は幅2~3mmで茎に対して葉はあまり垂れません。 暖かい地域に多いです。
 
●オニトウゲシバ…葉は幅3~5mmで葉柄がはっきり。 亜熱帯のようなより暖かい地域に多いです。

見られる散歩道