ウメガサソウ

花の形は梅の花に似る。

  • 花は、 1茎に1個、 まれに2個、 最初は下向きに咲く。 梅の花が笠をかぶっているように見える。
    写真 / 2023.06.20 長野県茅野市 I. Watanabe

  • 雄蕊は10本、 柱頭は平たい円形。
    写真 / 2023.07.05 長野県茅野市 I. Watanabe

  • 果実が成長するにつれ、 上向きになる。
    写真 / 2023.08.30 長野県茅野市 I. Watanabe

  • 葉は、 2-3個が茎の節ごとに輪生状に集まってつく。 縁にはとがった鋸歯があり、 短い葉柄がある。
    写真 / 2023.07.03 長野県茅野市 I. Watanabe

  • 果実は、 カボチャのような形で、 殻が破れて種がこぼれれ落ちる。
    写真 / 2023.09.12 長野県茅野市 I. Watanabe

特徴

かれんな花をうつむき加減に咲かせます。 草のように見えますが実は樹木です。 貧栄養の砂地などの厳しい環境を生き抜くため、 小さくなったと考えられます。
※はなもく散歩では便宜上「草本」に含めています。
  
タイプ : 草状 小低木
大きさ : 高さは5~10cm
花の時期 : 6月~7月
生える場所 : 海岸や山地の林内
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

注意点

自分で光合成をしますが、 周辺の樹木の根に寄生している菌類から栄養をもらっているようです。 家に持ち帰っても、 菌類との共生ができないので、 枯れてしまいます。 持ち帰ったりしないようにしましょう。

執筆協力 : 渡邉勲