ウメバチソウ

白くて愛らしく、 梅の花に似る。

  • 太陽光を浴びて、 花が一斉に咲いている。
    写真 / 2023.09.01 長野県 入笠山 I.Watanabe

  • 赤矢印 : 雄蕊、 5本あるが、 1本づつ成熟し、 花粉を飛ばす。 青矢印は仮雄蕊。 14個ほどついている。 花粉はできない。
    写真 / 2023.08.30 長野県原村 I.Watanabe

  • 茎の途中に、 丸く茎を抱くように葉が1個だけつく。
    写真 / 2023.08.30 長野県原村 I.Watanabe

  • 若い果実。 アサガオのように筋の入っているところが裂け、 中から種が出てくる
    写真 / 2023.09.01 長野県入笠山 I.Watanabe

  • 果実を横から撮影。 赤矢印の仮雄蕊が残っている。 青矢印は役目を終えた雄蕊。
    写真 / 2023.10.06 長野県入笠山 I.Watanabe

  • 中身を分解した。 種がぎっしり詰まっている。
    写真 / 2023.10.06 長野県入笠山 I.Watanabe

  • 仮雄蕊の横幅3㎜、 種の横幅1㎜程度。
    写真 / 2023.10.06 長野県入笠山 I.Watanabe

  • 花柄、 4本の筋が入り、 しっかり花を支えている。
    写真 / 2023.10.06 長野県入笠山 I.Watanabe

特徴

冬から春先にかけては、 地べたを這うように葉(根生葉)を広げていますが、 花時になると根生葉は消滅し、 茎の途中に茎をくるっと抱き込むように1枚の可愛い葉を付けます。
  
タイプ : 多年草
大きさ : 高さは10~40cm 
花の時期 : 8月~10月
生える場所 : 山地、 亜高山帯下部 日当たり良く、 湿った草地
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州 

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

ウメバチ(梅鉢)の名前の由来

花が「梅鉢」という家紋に似ていることから名前がつきました。 梅鉢紋は菅原道真や前田利家の家紋として有名です。

  • 梅鉢紋
    写真 / Illust AC

執筆協力 : 渡邉勲