ニッコウシダ

栃木の日光が由来ということもあって…

涼しい山地の林内に生える。
写真 / 2023.9.24 群馬県片品村 S.Ikeda
根茎をやや短めにはって葉を出す。
しばしば群生する。
写真 / 2023.9.24 群馬県片品村 S.Ikeda
葉裏。
胞子のう群は円形で包膜はCの形。
フチと脈の中間につく。
写真 / 2023.9.24 群馬県片品村 S.Ikeda
さらに拡大。
包膜には毛が生え、軸にも毛が多い。
黄色の腺点が葉裏に散在する。
写真 / 2023.9.24 群馬県片品村 S.Ikeda
葉柄基部。
茶色っぽい鱗片が少しある。
写真 / 2023.9.24 群馬県片品村 S.Ikeda

特徴

涼しい山地に生えるシダ。葉は細長くて、下部はふつう縮まります。とても小さくて見にくいですが、胞子のう群を保護する包膜に毛が生えていることも特徴です。
　
葉の長さ : 40cmほど
観察の時期 : 春~秋(夏緑性)
生える場所 : 山地の林内
分布 : 日本(北海道, 本州(中部以東)), 朝鮮, 中国

※正確な種(しゅ)の判定は、形態を細部まで見る必要があります。

栃木県のシダ！

栃木県の日光で最初に発見されたニッコウシダは、郷土のシダで栃木県のシダに指定されています。
　
郷土のシダは日本シダの会に選定された都道府県を代表するシダのことで、いわば都道府県の花のシダバージョンです。