古来より、生活に欠かせない多種多様な用途に利用されてきました。衣服の藍染、防虫効果あることから貴重な写経用の紙(紺紙)、耐火性が高いため、武士が戦闘時につける甲冑の下着、江戸時代の火消し用半纏、日本国有鉄道の蒸気機関車乗員の制服などに使用、解熱、解毒や抗炎症等の薬用、最近では、新型コロナウイルスが人体細胞への侵入を防ぐ働きを持つことが判明、感染予防薬としての実用化が推進されています。自然素材重視のこだわりの作品を生み出す人たちも増えています。

アイ
美しい藍色の染料を秘めた草
特徴
古来より青色の染料として大切に育てられてきましたが、化学染料の登場で、植栽されなくなりました。更に、昭和初期には、食料を優先させるために藍は栽培禁止になりましたが、徳島県の職人は密かに栽培を継続、最近では、自然素材重視の高まりから、復活しています。
タイプ:1年草(植栽)
大きさ:高さは60~100cm
花の時期:7月~10月
生える場所:東南アジア原産・植栽(野原、畦道、高山)
分布:本州(東北南部・太平洋側)、四国、九州
※正確な種の判定は、形態を細部まで見る必要があります。
有用植物
執筆協力 : 渡邉勲