若芽や茎を含む全草に、 有毒なアルカロイドのロベリン(Lobeline)が含まれます。 ロベリンはかつて医薬品として使用されましたが、 頭痛、 嘔吐、 下痢、 呼吸困難、 心臓麻痺を引きおこして死亡に至るなど毒性が強いため、 現在は使用されていません。 観賞用として栽培されることもあり、 注意が必要です。
サワギキョウ
紫色の豪華な花束
特徴
夏の終わりに鮮やかな紫色の花が山野の湿原を彩ります。 花びらが大きく切れ込む花が群れる様は、 一斉に飛び立つ鳥の姿にも見え、 湿原散策の楽しみの一つです。
タイプ : キキョウ科ミゾカクシ属の多年草
大きさ : 高さは50~100cm
花の時期 : 8月~9月
生える場所 : 山野、 湿原
分布 : 南千島・北海道~九州、 朝鮮半島・中国・千島列島・サハリン・シベリア東部・カムチャッカ半島
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
注意点
執筆協力 : 渡邉勲、 田中ひとみ