ヒメウズは多年草で、 冬の間は地面に張り付くように葉を茂らせて光合成をおこない、 3月ごろに花茎を伸ばして小さな花を咲かせます。 5月には種子を落とし、 地上部は枯れて、 秋の終わりごろまで地下で休眠する生活をしています。
ヒメウズ
小さな花を虫眼鏡で観察しよう
特徴
草の高さは10~30cmと小さく、 細い茎の先に5mmほどの小さな白い花を下向きに咲かせます。 花はオダマキに似ており、 白い部分は花弁でなくがく片で、 内側の黄色い部分が花弁です。
タイプ : キンポウゲ科の多年草
大きさ : 高さ 10-30cm、 花の直径 5mm前後
花の時期 : 3-4月
生育場所 : 林縁や道端の少し湿った場所
分布 : 本州(関東地方以西)、 四国、 九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
暑い夏は地下で休眠する
名前の由来
漢字で姫烏頭と書きます。 姫は「小さな」という意味、 烏頭はトリカブトを指します。 袋果(袋に種子が入っている)である点がトリカブトに似ていて小型の植物という意味です。
執筆協力 : 迫一慶