トウキョウサンショウウオ

関東地方の身近なサンショウウオ

  • 体は黄褐色~黒褐色。 周りにあるのは卵のう。
    写真 / 2024.2.21 千葉県 MisakoY

  • オスは繁殖期になると水中でメスを待つ。 オスは総排出口の周りが盛り上がる。
    写真 / 2024.2.28 千葉県 MasakoT

  • 枯葉の下にひっくり返っていることがある。
    写真 / 2024.2.28 千葉県 MasakoT

  • メスは1回の産卵で1対のクロワッサンのような形の卵のうを産む。
    写真 / 2024.2.28 千葉県 MasakoT

  • 卵のうは小枝や石などに産みつける。 一つの卵のうには平均30個ほどの卵が入っている。
    写真 / 2024.2.28 千葉県 MasakoT

  • 卵のうの中で卵がふ化している。
    写真 / 2024.2.28 千葉県 MasakoT

特徴

丘陵地帯や湧き水のある雑木林などで見られる止水性のサンショウウオ。 成体は、 春先(1~4月頃)、 湧き水のよどみなどに姿を見せ繁殖します。 産卵期以外ではめったに姿を見ることができません。 幼生は水生昆虫などを食べて育ち、 夏~秋、 幼体になると上陸し、 林の中で4~5年かけて成熟し10年以上生きます。 日本固有種。
 
大きさ : 全長8~13cm
食べ物 : 幼生はプランクトン、 ミジンコなど 幼体・成体は昆虫、 クモ、 ミミズなど
成体が見られる時期 : 早春
分布 : 群馬県を除く関東地方と福島県

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

トウキョウサンショウウオを守ろう!

人里近くに住むトウキョウサンショウウオは、 開発や里山の放置による繁殖場所の乾燥化が進み減少しています。 最近はイノシシやアライグマ(外来種)などの食害により激減している地域がみられ、 各地で保全活動が行われています。 環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類。