クゲヌマラン

近年増えつつある白いラン

  • コナラの雑木林などに生える。
    写真 / 2021.4.30 千葉県 S.Ikeda

  • 茎に白い花を多くつける。
    花の数は多くて20個。
    写真 / 2021.4.30 千葉県 S.Ikeda

  • 1つの花。
    ラン科は花の下に蜜をためている「距」という部分があるが、 本種はこれがとても短くて目立たないことが特徴。
    写真 / 2024.5.11 千葉県 S.Ikeda

  • 花を正面から開いたもの。
    ラン科っぽさがよくわかる。
    写真 / 2024.5.11 千葉県 S.Ikeda

  • 咲いてから時間が経ったもの。
    写真 / 2021.4.30 千葉県 S.Ikeda

  • 花は古くなると茶色っぽく変色する。
    写真 / 2024.5.11 千葉県 S.Ikeda

  • 果実は細長い。
    中にとても小さな種子が多く入っている。
    写真 / 2024.5.11 千葉県 S.Ikeda

  • 葉。
    細めで、 葉脈はあまり目立たない。
    写真 / 2024.5.11 千葉県 S.Ikeda

特徴

春の雑木林や松林に生える白花のランの仲間。 花の下の距がとても短いこと、 古い花は茶色っぽくなることなどが本種の特徴です。 近年分布を拡大しつつあるといわれ、 新たな産地が次々に見つかっています。 名前は最初に見つかった神奈川県の鵠沼(くげぬま)に由来します。
 
タイプ : 多年草
大きさ : 高さ10~60cm、 花は12~18mm
花の時期 : 4~6月
生える場所 : 雑木林の林床
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州、 ユーラシアやアフリカ広域

※正確な(しゅ)の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。 ​

似た仲間との見分け方

より普通に見られるギンランが似ています。 ギンランはより株が小さくて、 距が長く、 花があまり変色しないことが特徴ですが、 時に区別しにくいものも見られます。

  • 花の比較。
    距の長さが分かりやすい違い。
    写真 / S.Ikeda