フォークロアパークコース@結縁寺フットパス

子安信仰

安産への強い願い

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子を授かりたい。
無事に、 そして少しでも楽に子を産みたい。
わが子に、 すこやかに育ってほしい。
こうした母親たちの素朴な願いは、 一般に「子安信仰」と呼ばれています。
ひと昔前まで、 農村地域では近代的な医療サービスが十分に行き届いておらず、 出産には多くの危険が伴っていました。
また、 乳児死亡率も非常に高く、 母と子の命は常に不安と隣り合わせだったのです。
人々は、 子安に御利益があるとされる神仏に救いを求め、 祈りを捧げました。
ここには、 そうした人々の願いが込められた、 さまざまな子安供養塔が建てられています

十九夜

「十九夜供養塔」と刻んである文字塔も十建てられている。 十九夜(じゅうくや)とは、 女性たちが旧暦19日の夜に集まり、 安産や子育てを祈る民間行事。 祈りの守り仏は「如意輪観音(にょいりんかんのん)」とされる。 座っているけれど、 右膝をたてて、 その上に肘を置いています。 そして、 頭を傾け、 右手のひらに支えているという、 如意輪観音ならではの独特なポーズをとっている。 左手にハスの葉とつぼみを持っている。
女性たちは安産や子育のような現生利益のみならず、 二世の安楽も観音菩薩に託す。 とくに、 女性の月経の血が地神を穢すという考え方は、 古代から存在してきた。 地神をけがした罪を償うために、 女性は死後、 地獄の一番深い所にある「血の池」に落ちると言われている。 この地獄の一画で受ける罰は、 異常なほど残酷である。 一日三回池の血を飲まされ、 泳いで岸へ這い上がろうとする者は鬼が金棒で押し戻す。 女性たちは穢れの清めと血の池地獄からの救済を如意輪観音に託す。

子安観音

如意輪観音と同じ右膝をたてているが、 右の腕に赤ちゃんを膝の上に載せて抱いているという。 珍しい石仏もここに建ってられている。 赤ちゃんは手を伸ばして、 お乳に指したり触ったりしているように描かれることも多い。 これは、 「子安観音」として親しまり、 安産と共に、 豊か母乳の出のお願いも込められている。 ひと昔前までは、 健康な赤ちゃんを産んでも、 母乳の出が悪ければ育てることが出来なかったとよく言われる。

女人講

子安供養塔の台座に「女人講中」が刻まれている。 「講」というのは、 集落内に結成される人々の寄り合い。 目的は娯楽や経済の助け合いなど色々あるが、 「庚申講」や「念仏講」、 「彼岸講」、 「富士講」などのように、 特定の神仏を祀ったり、 宗教的な行事を行ったりするために結成される講も多い。 「子安講」とも呼ばれる「女人講」は、 十九夜などの子安関係の祈りを担当する女性のグループ。
どうやら、 むかし、 「女人講」は子安の祈りいがいにも大切な役割を果たしていた。 よその村から新たに嫁いできた花嫁たちが「講を通し、 友人を作り、 新しい集落での暮らしに馴染むのを助けてもらった」とよく教えてくれる。

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