ハスという和名は、 その果実の形を「ハチの巣」に見立てたことからついたと考えられている。 ハスの種子はとても固く、 泥に埋まると何百年、 あるいは何千年もの間、 じっと待って生き続ける。 ここに生えているハスは「大賀(おおが)ハス」と呼ばれている。 1951年、 植物学者の大賀一郎が2000年前の地層から発掘されたハスの種子を植え、 発芽と開花に成功した。 その後、 千葉県内の小中学校で教育資料として増やされ、 大森小学校から結縁寺(けちえんじ)に移植された。
よく見てみると、 多くの地蔵菩薩や観音菩薩の像が、 蓮の花の台座に座していたり、 手に蓮の葉やつぼみを持っていたりすることに気づきます。 泥の中から、 汚れのない美しい花を咲かせるハス。 その姿は、 仏教において特別な意味を持っています。 仏教では、 池の泥を煩悩に満ちた迷いの世界になぞらえます。 そして人間もまた、 その泥のような世界に生きながら、 ハスのように清らかで美しい心を育むことができると考えられているのです。 この蓮池は、 二〇〇五年、 本堂の再建にあわせて整備されました。
大賀ハス
ニホンアカガエルプ
お寺の参道を挟んだ反対側には、 スイレンが植えられた小さな池も整備されている。 この二つの池は、 美しい花で訪れる人たちの目を楽しませると同時に、 トンボやカエル、 ヘビなど、 多くの生き物たちに貴重な棲みかを提供する「ビオトープ」としての役割も担っている。 例えば、 千葉県のレッドデータブックで「Aランク(最重要保護生物)」に指定されているニホンアカガエルが、 ここで卵を産んでいる。
ビオトープ
環境省レッドリストで「準絶滅危惧」に指定されているトウキョウダルマガエルも池に棲んでいます。 もちろん、 シマヘビやサギなどのハンターたちがカエルたちを目合ってに集まってきます。
