フォークロアパークコース@結縁寺フットパス

六地蔵

六つの世界を巡る、 救いの六地蔵

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参道の入り口に立つと、 まるで傘をかぶったかのような六角形の石塔が、 左右に建っているのが目に入る。 六面には、 それぞれ地蔵菩薩の姿が浮き彫りにされているが、 よく見ると、 手印の結び方や手にしている持物が一体ごとに異なっていることに気づく。
これは「六地蔵」と呼ばれる菩薩たち。 地獄道、 餓鬼道、 畜生道、 修羅道、 人間道、 天道――人々が死後に生まれ変わる六つの世界を巡り、 そこで苦しむ者たちを救う、 頼もしい存在なのだ。

六道の輪廻転生

日本の仏教的な民間宇宙観では、 宇宙は六つの世界から構成されていると考えられている。 そして、 あらゆる生き物は死後、 この六つの世界を巡り続けるとされる。 この来世観は「輪廻転生」と呼ばれる。

六地蔵信仰

人々は当然、 自らが次にどの世界へ生まれ変わるのかを知ることができない。 また、 亡くなった親族や友人が現在どの世界にいるのかも分からない。 このような不確実性は、 人々に大きな不安をもたらしてきた。 そこで重要な役割を果たすのが地蔵菩薩である。 地蔵菩薩は、 剃髪し質素な僧衣をまとった控えめな姿で表されるが、 その慈悲は六道のすべてに及ぶとされる。
地蔵菩薩は、 剃髪し質素な僧衣をまとった控えめな姿をしている。 しかし、 その実像は六道の世界を自在に行き来する超越的な存在である。 地蔵菩薩は、 手印や持ち物を変えながら六道を巡り、 苦しむ衆生を救済し導く存在として、 古くから広く信仰されてきた。 その信仰の広がりを示すように、 各地の寺院や墓地、 路傍には数多くの六地蔵石仏が建立されている。
六地蔵は通常、 六基の石塔や石仏を並べて、 六つの化身をそれぞれ別々に表す。 しかし、 結縁寺のように、 一基の六角形石塔に六つのアバター(化身)を彫り込んだ例は極めて珍しい。 そのため、 この石塔は石仏愛好家たちの心を惹きつける存在となっている。
寺の門をくぐって右手には、 六基一組の六地蔵も祀られている。 制作年代は比較的新しいものと思われるが、 赤い頭巾をかぶり、 よだれかけを首に掛けた六体の地蔵が並ぶ姿は、 どこか愛らしい印象を与える。

六地蔵それぞれの担当

六地蔵はそれぞれ六道を担当するアバターとされるが、 どの地蔵がどの世界を受け持つのかについては、 実は地域や寺院によって異なり、 統一された決まりはない。 結縁寺では、 以下のように対応づけている。 向かって左から――

・両手で柄香炉(えごうろ)を持つ ーーーーーーーーーーーーーー 天道
・両手で念珠(ねんじゅ) を持つ ーーーーーーーーーーーーーー 畜生道
・合掌をしている ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人間道
・両手で幢幡(どうばん)を持つ ーーーーーーーーーーーーーー 修羅道
・左手に如意球(にょいきゅう)、 右手に錫杖(錫杖)を持つ ー  地獄道
・左手に如意球、 右手は施無畏印(せむいいん)を結ぶ ーーーー 餓鬼道

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