アブラチャン

かわいい名前、 呼んでみてね♡

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  • 樹木クイズ

特徴

「アブラ」に「ちゃん」をつけて呼んでいるのではなく、 「アブラチャン」というのがこの木の名前です。 実を絞った時に得られる油と搾りかすにちなんで名前がついたと言われています。 どちらも人々の生活にとって大切な役割を果たしてきました。
冬の花芽は丸くて赤いポンポンを持った応援団。 春にポンポンから小さな黄色い花を木いっぱいに咲かせます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

  • Peak Season
  • Blossom
  • Leaf
  • Fruit
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
見頃

高さ

低木 (1〜5m)

花の性別

雌雄異株

分布

本州、 四国、 九州、 中国東部

生育地

山地の中腹や山裾の落葉広葉樹林

分布

本州、 四国、 九州、 中国東部

生育地

山地の中腹や山裾の落葉広葉樹林

学名

Lindera praecox var.praecox

樹形

根元から細い幹をたくさん出し、 こんもりとした形になります。 5mほどにまで大きくなりますが、 枝を横に伸ばし、 横に株を広げていきます。

  • 沢沿いの道に枝を伸ばしている
    写真 / 2025.7.12 埼玉県秩父市 Tamacha

  • 傾斜地でも低い姿勢で株を広げる
    写真 / 2025.3.23 埼玉県秩父市 Tamacha

菱形のような形で先のほうがヒュンと伸びているものが多いです。 縁にギザギザはありません。 柄が赤みを帯びているのが特徴です。 秋には黄葉します。

  • 縁が少し波打つものもある
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

  • 裏は白っぽい
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

  • 新しい葉は赤みがかる
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

  • よく見ると丸い葉や小さな葉もある
    写真 / 2025.7.12 埼玉県秩父市 Tamacha

  • 新緑の明るい葉色
    写真 / 2022.5.3 埼玉県秩父市 Tamacha

春、 葉が出るのよりも早く黄色い花が咲きます。 雄の木に雄花が、 雌の木に雌花が咲きます。 一つ一つがとても小さな花ですが、 花びらが6枚あって華やかなつくりをしています。

  • 赤くて丸い花芽がパカッと割れて黄色い花が咲く
    写真 / 2023.3.22 東京都新宿区 Tamacha

  • 雄花。 雄しべは9こある
    写真 / 2023.4.3 新潟県長岡市 MayaN

  • 雌花。 雌しべが1こと仮雄しべが9こ
    写真 / 2022.3.15 東京都千代田区 MasakoT

  • 株全体に花が咲くとパッと明るい印象。
    写真 / 2023.4.3 新潟県長岡市 MayaN

夏の終わりごろ、 丸くてツルンとした実がたくさんでき、 秋になると外側の皮がはずれて丸い種が1つ出てきます。 枝についたまま種だけ落とすこともあれば、 実が丸ごと落ちてから地面で皮が割れることもあります。

  • ツルンとした未熟な実
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

  • だんだん熟してくる
    写真 / 2017.7.2 茨城県つくば市 htanaka

  • 枝についたまま種だけ落とした
    写真 / 2025.10.12 埼玉県秩父市 Tamacha

  • 落ちた皮はおもしろい形につながっている
    写真 / 2025.10.12 埼玉県秩父市 Tamacha

  • 種には薄い稜がある
    写真 / 2025.10.12 埼玉県秩父市 Tamacha

  • 落ちて茶色くなった種子
    写真 / 2025.10.12 埼玉県秩父市 Tamacha

幹・枝

樹皮には凸凹はあまりありませんが、 ポツポツとした皮目がたくさんあります。 生えているところによっていろいろな地衣類がつき、 幹の模様や色が少しずつ違います。

  • 株立になって並んだ幹
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

  • ポツポツの皮目が目立つ
    写真 / 2023.9.24 東京都八王子市 MayaN

  • 生えている場所の地衣類の違いによって雰囲気が変わる
    写真 / 2025.7.12 埼玉県秩父市 Tamacha

冬芽・葉痕

丸くて赤い、 柄のある花芽と、 ツンととがった赤い葉芽。 三角帽子をかぶり、 ポンポンを持って踊っているように見えるのが特徴です。 ポンポンは1つだけのものもあれば、 3つや4つのものもあります。 葉痕の維管束痕は1つ、 または3つでニンマリしたお顔に見えます。

  • 「みんな、 行くよ〜」
    写真 / 2021.12.23 東京都新宿区 Tamacha

  • 「ヒュ〜!」
    写真 / 2021.12.23 東京都新宿区 Tamacha

  • ポンポン3つ!
    写真 / 2021.12.23 東京都新宿区 Tamacha

  • 下向きに振る♫
    写真 / 2021.12.23 東京都新宿区 Tamacha

  • 花芽がなく、 葉芽だけの枝
    写真 / 2023.2.15 東京都港区 MasakoT

  • 枝先より下の葉芽
    写真 / 2018.12.29 埼玉県秩父市 Tamacha

人との関わり

種子や樹皮の油は灯火のために使われました。

名前の由来

「アブラ」は油のこと。 「チャン」は、 瀝青(れきせい : 石炭タールのしぼりかす、 黒い粘りのある物質。 古い名前をチャンという)のこと。
アブラチャンの実をしぼると、 油と瀝青に似た絞りかすが残ることから名前につきました。
油は灯火や食料や整髪剤に、 搾りかすは肥料などに使われ、 どちらも人の生活にとって大切な役割を果たしていました。

  • 若い実を割ったところ。 ゼリー状の果肉には油をたっぷり含んでいる。 爽やかな香りがする。
    写真 / 2025.6.5 千葉市若葉区 MayaN

その他の情報

・アブラチャンには樹皮にも実にも油分が多く含まれていて、 生木でもよく燃えます。
・日本海側には、 葉の裏の脈上に毛が生えているケアブラチャンが見られます。

関わりが深い生き物

春~初夏、 ヒゲナガオトシブミが葉を巻く姿を見ることができます。

  • 葉を切り、 ゆりかご(揺籃=ようらん)を作り始めたメス(左)。
    オス(右)は手伝わない。
    写真 / 2023.5.2 東京都八王子市 MasakoT

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