株元から細い幹をたくさん出します。 伸びた枝は弓なりに垂れ下がり、 こんもりとした形になります。
常緑樹ではありますが、 植えられた環境や気温の変化によっては紅葉して部分的に葉を落とすこともあります。
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特徴
初夏、 しなやかに伸びた枝に、 カーブした雄しべがふさふさとたくさんある黄色い花を咲かせます。 ビヨウヤナギとは、 唐の未央宮(びおうきゅう)のヤナギになぞらえた名前で、 楊貴妃という美女の眉にたとえられています。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
低木 (1〜5m)
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花の性別
両性花
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分布中国原産 |
生息地ー |
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分布中国原産 |
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生息地ー |
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学名Hypericum monogynum |
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樹形
葉
柄がほとんどなく、 細長い葉です。 縁のギザギザはありません。 枝の同じところから2枚の葉が対になって出る対生のつき方です。 上から見ると、 それが90度ずつずれて十字になって見えるようにつきますが、 ずれることもあります。
花
枝先が枝分かれしてたくさんの花をつけます。 黄色い5枚の花びらは後ろに反るほどめいっぱい開きます。 花びらより長く、 カーブした雄しべがたくさんあるのも特徴です。 雄しべの柄と、 先の花粉が入っている袋(「葯」)が黄色です。
実
ガクや雌しべがついたまま、 円すい形の小さな実ができます。 茶色く熟すと5つに割れて花のようになります。 中から出てくる種子はとても小さくて、 長さが1mmほどのバナナ型です。
幹・枝
茶色く細い幹、 枝をたくさん出します。
冬芽・葉痕
茶色の枝に、 少し赤みがかった小さな芽がポチッとつきます。 葉痕の維管束痕は1つで、 よくよく見るとニンマリしたお顔に見えます。
人との関わり
日本の花にはない華やかで美しい雰囲気が好まれ、 庭木として庭園や公園に植栽され、 切花としてもよく使われています。
名前の由来
漢字では「未央柳」「美容柳」と書きます。 雄しべが長くて美しい花と、 細長くてヤナギに似た葉であることから、 唐の未央宮(びおうきゅう)のヤナギになぞらえて名前がつきました。 未央宮のヤナギは、 中国の唐の時代の詩人である白居易の有名な詩「長恨歌」で、 楊貴妃という美女の眉にたとえられています。
その他の情報
ビヨウヤナギは同じオトギリソウ科の仲間のキンシバイや、 ヒペリカムヒデコート(タイリンキンシバイ)、 ヒペリカムカリシナム(セイヨウキンシバイ)と雰囲気がよく似ています。
●キンシバイ
雄しべが花びらより短く、 小さなカップ型の花
●ヒペリカムヒデコート(タイリンキンシバイ)
花はキンシバイ似で少し大きい。 葉はビヨウヤナギの方が長い
●ヒペリカムカリシナム(セイヨウキンシバイ)
花はビヨウヤナギ似だが、 雄しべはピーンと直線的に伸び、 葯がオレンジ色
