安行小学校

オオカンザクラ

アンギョウカンザクラとも呼ばれる

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特徴

植木の町安行で生まれたいわれアンギョウカンザクラとも呼ばれます。
カンヒザクラとオオシマザクラが自然に交配して出来た種類です。 東京ではソメイヨシノより一週間ほど早く咲きます。 例年ですと春の彼岸のころになります。 ソメイヨシノより少し色が紅色になり目立ちます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

樹形は枝を大きく横に広げた傘状です。

  • オオシマザクラと同じ傘状の樹形
    写真 / ReikoS

葉は6~12cmでギザギザがあり、 葉柄は紫色を帯びます。 花より後で伸びます。

  • 若葉はピンクかかった萌黄色(もえぎいろ)
    写真 / HitomiT

  • 紫色を帯びた葉柄には密腺という小さなポッチがある
    写真 / ReikoS

  • カンヒザクラの葉に似て先が細い
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 葉裏は葉脈が出っ張っている
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

花は淡紅色。 花びらは円形で先の方には切れ込みがあります。

  • 花弁は5枚。 やや下向きで完全に開かない
    写真 / HitomiT

サクランボは黒紫色に熟します。

  • 赤から黒紫色に熟す
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

幹・枝

樹皮は紫がかった、 うすい茶色で皮目が目立ちます。

  • 皮目の凹凸で幹に付いた地衣類もボコボコ
    写真 / ReikoS

冬芽・葉痕

芽鱗の先っぽに縮毛があります。

人との関わり

埼玉県川口市安行の田中一郎さんの家に原木があったといわれています。 安行は植木屋の町です。 ここから接ぎ木苗が作られ全国に広まりました。

名前の由来

当初安行に原木があったためアンギョウカンザクラと呼ばれていました。 その後、 オオカンザクラで統一されています。

関わりが深い生き物

サクラの葉はいろいろな虫が食べるので、 葉は穴だらけ。 芽吹いたばかりの新葉も、 芋虫毛虫がねらっています。
夏~秋にはモンクロシャチホコというガの幼虫(毛虫)が葉を食べつくすことがあります。
春には小さなアワフキムシが見られ、 枝に石灰質の巣を作ります。

執筆協力 : 石井誠治

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