木の高さは10~20m。成長が早く大きな木が多く見られます。
幹は太いのですが、繊細な細い枝を伸ばします。


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ムクノキの特徴
とても早く成長する木です。良く似たエノキとは葉の表面を指でなでるとガサガサしているので分かります。
秋にみのる黒い実は、干し柿のような味でほんのり甘いです。
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
4-10cm。表面はヤスリになるほどザラザラしています。
三本の葉脈が目立ちます。
花
雌花と雄花が同じ木に咲きます。
ともに小さな花です。
実
黒く熟した実は、干し柿のような味です。
幹
老木になると、樹皮がはがれてきます。また根元は板根状(根元が板のようにせり出す)になります。
人との関わり
ムクノキの葉は、サクラの樺細工の仕上げ磨きに使われていたようです。葉っぱを触ると目が細かいやすりのようです。粗く削るのではなく、傷つけないようにやさしく磨く道具として使われていました。
名前の由来
椋鳥(ムクドリ)が大好物の実をつける木だから椋木(ムクノキ)と呼ばれたという説があります。
性格
ムクノキは植える木ではなく、ほぼ野生児です。鳥が種を食べてフンで落とし、その種から周りを押しのけるように大きくなり、「こんなりっぱな木あったっけ?」と、しれっと名木にまでのし上がる木です。初期の生長がとても早く、あっという間に雑草から木になります。仕事が速い木なのかもしれません。そして鳥が好きな実をつけてまた広がっていきます。
体験・遊び
ムクノキの葉っぱは、春の葉の出はじめはふわふわの葉ですが、だんだんざらざらになります。5月末ぐらいから7月ぐらいまでが一番ザラザラなので、その頃の葉をやすりにして、サクラの枝をみがいてみましょう。生の葉でも磨けますが、葉の緑がつくのでふき取ってください。葉を押し葉にしておけば、数年使えます。水をつけて磨きますが、1回に10枚ぐらい使ったりするので、多めに作りましょう。
関わりが深い生き物
ナミガタチビタマムシは、春~秋に見られる小さなタマムシ。葉をふちから食べ、葉が食べあとだらけになります。ヤノナミガタチビタマムシという似ている種類がおり、見分けは難しいです。干し柿のようにおいしい実は、鳥の大好物。どんな鳥が食べに来るでしょうか。
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