ナンキンハゼ

色とりどり(いろとりどり)の紅葉(こうよう)が美しい(うつくしい)！

木(き)の自己(じこ)紹介(しょうかい)
樹木(じゅもく)クイズ

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ナンキンハゼの特徴(とくちょう)

秋(あき)には紅葉(こうよう)し白い(しろい)実(み)との対比(たいひ)がきれいです。紅葉(こうよう)がきれいなので街路(がいろ)樹(じゅ)としても植え(うえ)られています。
種(たね)の周り(まわり)の白い(しろい)部分(ぶぶん)は、蝋(ろう)(ロウ)を採る(とる)ために栽培(さいばい)されていました。

以下(いか)の情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)を基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの差(さ)があります。

樹(き)形(がた)

高(たか)さ15ｍ程(ほど)の高木(たかぎ)になります。街路(がいろ)樹(じゅ)としてよく植え(うえ)られます。
秋(あき)は美しく(うつくしく)黄葉(こうよう)するので目立ち(めだち)ます。

緑(みどり)から黄(き)、赤(あか)へ紅葉(こうよう)していく様(よう)は非常(ひじょう)に美しい(うつくしい)
写真(しゃしん) / MayaN
夏(なつ)の姿(すがた)。
写真(しゃしん) / MayaN
冬(ふゆ)の姿(すがた)。
写真(しゃしん) / MayaN

葉(は)

葉(は)は互生(ごせい)。独特(どくとく)な葉(は)の形(かたち)は一度(いちど)覚える(おぼえる)と忘れ(わすれ)ません。秋(あき)の紅葉(こうよう)の美し(うつくし)さは別格(べっかく)で思わず(おもわず)絵(え)に描き(えがき)たくなります。

秋(あき)、白い(しろい)実(み)と鮮やか(あざやか)に紅葉(こうよう)した葉(は)のコントラストが見事(みごと)です。

色とりどり(いろとりどり)に色づい(いろづい)た落ち葉(おちば)が美しい(うつくしい)。
写真(しゃしん) / MasakoT
紅葉(こうよう)した葉(は)
写真(しゃしん) / htanaka
葉(は)は独特(どくとく)なスペード型(がた)
写真(しゃしん) / MayaN
秋(あき)の街角(まちかど)ではっとするようなカラフルな紅葉(こうよう)はナンキンハゼが多い(おおい)
写真(しゃしん) / MayaN
よくみると葉(は)の付け根(つけね)に腺(せん)が２個(こ)ある。
写真(しゃしん) / MayaN

花(はな)

７月(しちがつ)頃(ごろ)に枝(えだ)先(さき)に黄色い(きいろい)小さい(ちいさい)花(はな)を多数(たすう)つけ、6㎝～18㎝の房(ぼう)状(じょう)になります。上部(じょうぶ)には多数(たすう)の雄花(おばな)、下部(かぶ)には１から３個(こ)の雌花(めばな)を付け(つけ)ますがものによっては雌花(めばな)がないこともあります。
つよーい香り(かおり)がします。

雄花(おばな)の下(した)に雌花(めばな)が咲く(さく)。雄花(おばな)はまだつぼみ。
写真(しゃしん) / MayaN
雌花(めばな)。雌蕊(めしべ)が紐(ひも)のよう。
写真(しゃしん) / MayaN
雌花(めばな)が終わっ(おわっ)て実る(みのる)ころに雄花(おばな)が咲い(さい)ている。木(き)によって雌雄(しゆう)の花(はな)の時期(じき)が前後(ぜんご)することもある。
写真(しゃしん) / MayaN
木(き)全体(ぜんたい)に咲い(さい)て、良い(よい)香り(かおり)があたりに立ちこめる(たちこめる)
写真(しゃしん) / MayaN

実(み)

実は(じつは)10～11月頃(つきごろ)になり、扁球形(がた)(丸い(まるい)巾着(きんちゃく)のような感じ(かんじ))の褐色(かっしょく)です。３つに割れ(われ)、中(なか)には３個(こ)ほどの白い(しろい)種子(しゅし)が入っ(はいっ)ています。種子(しゅし)は白い(しろい)すべすべとした蝋(ろう)（ろう）物質(ぶっしつ)の皮(かわ)に包ま(つつま)れています。この白い(しろい)部分(ぶぶん)は鳥(とり)が大好き(だいすき)でよく舐め(なめ)にきます。

中(なか)の種子(しゅし)のみ残っ(のこっ)ている
写真(しゃしん) / MayaN
若い(わかい)実は(じつは)、ころっとした緑色(りょくしょく)。
写真(しゃしん) / MasakoT
熟す(じゅくす)と黒く(くろく)なり、最後(さいご)ははぜて黒い(くろい)皮(かわ)が落ちる(おちる)
写真(しゃしん) / MasakoT
紅葉(こうよう)の時期(じき)、白い(しろい)実は(じつは)目立つ(めだつ)
写真(しゃしん) / MayaN
種(たね)の周り(まわり)の白い(しろい)部分(ぶぶん)は栄養(えいよう)満点(まんてん)！鳥(とり)に人気(にんき)がある
写真(しゃしん) / MayaN

幹(みき)

樹皮(じゅひ)ははじめは滑らか(なめらか)で灰(はい)褐色(かっしょく)ですが、のちに不規則(ふきそく)に縦(たて)に裂け(さけ)ていきます。

縦(たて)に深い(ふかい)筋(すじ)が入る(はいる)
写真(しゃしん) / MayaN
遠目(とおめ)に見(み)ても皺(しわ)が目立つ(めだつ)
写真(しゃしん) / MakoT

冬芽(とうが)

丸み(まるみ)のある三角形(さんかっけい)で外側(そとがわ)2つのうろこ状(じょう)の芽(め)(芽(め)鱗(うろこ))が特徴(とくちょう)です。

人(ひと)との関わり(かかわり)

中国(ちゅうごく)(山東(さんとう)省(しょう)から雲南(うんなん)省(しょう))の原産(げんさん)で本州(ほんしゅう)から琉球(りゅうきゅう)で栽培(さいばい)されていました。栽培(さいばい)の目的(もくてき)は蝋(ろう)(ロウ)の採取(さいしゅ)、家具(かぐ)、器具(きぐ)などの用材(ようざい)用(よう)でしたが、現在(げんざい)は街路(がいろ)樹(じゅ)としても利用(りよう)されています。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)

中国(ちゅうごく)原産(げんさん)なので「ナンキン」。
秋(あき)に紅葉(こうよう)し、蝋(ろう)とった櫨(はぜ)（はぜ）の木(き)と似(に)た性質(せいしつ)を持つ(もつ)ことから「ハゼ」と名前(なまえ)につきました。

性格(せいかく)

成長(せいちょう)が早く(はやく)、あっという間に(あっというまに)大きく(おおきく)なる木(き)。種(たね)から増える(ふえる)ので、いたるところに増える(ふえる)ガツガツ系(けい)。枝(えだ)は横(よこ)にも広がる(ひろがる)ので、ぐいぐい場所(ばしょ)を占有(せんゆう)しようとします。

大木(たいぼく)だと見(み)たらナンキンハゼでした
写真(しゃしん) / minaei
ヤシの木(き)からも芽(め)を出し(だし)ている
写真(しゃしん) / MayaN

体験(たいけん)・遊び(あそび)

昔(むかし)は実(み)から蝋(ろう)を取っ(とっ)ていたので、実(み)を集め(あつめ)て蝋(ろう)を作っ(つくっ)てみましょう。たくさんの実(み)をゆでると蝋(ろう)が浮い(うい)てきます。上澄み(うわずみ)を集め(あつめ)芯(しん)を入れ(いれ)ます。

白い(しろい)実(み)を煮(に)て、浮い(うい)てきた蝋(ろう)
写真(しゃしん) / minaei

関わり(かかわり)が深い(ふかい)生き物(いきもの)

昆虫(こんちゅう)や鳥(とり)に人気(にんき)のある木(き)。
花(はな)には、蜜(みつ)と花粉(かふん)をもとめて、ハチ、チョウ、ハエ、甲虫(かぶとむし)など、多く(おおく)の昆虫(こんちゅう)が集まり(あつまり)ます。
ロウでおおわれた実は(じつは)鳥(とり)たちのごちそう。キジバト、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、シジュウカラなどがやって来(やってき)ます。