泉自然公園

フウ

漢字は「楓」だけど「カエデ」じゃない!

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特徴

紅葉がとても美しく、 大木になるので見ごたえがある木です。 漢字は楓(かえで)と書きますが、 カエデ(モミジ)とは全く違う種類の木です。
もともと台湾や中国に生えていたということでタイワンフウとも呼ばれます。
よく街中に植えられているモミジバフウと葉も実もよく似ていますが、 実は少し小さく、 葉の形が違うので見分けることができます。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

卵形のような形で生えます。 大木になり、 大きいものは40mにもなります。

  • 高さは40mになるものもある
    写真 / MayaN

  • 樹形は卵形をしている
    写真 / MayaN

互生(交互に葉がつくこと)です。 葉は三つに割れており、 カエデの葉っぱによく似ています。 秋には美しく紅葉します。
表面には毛はありませんが、 葉の裏の脈沿いには細かな毛が生えます。
ちなみにカエデの仲間の葉は対生(葉が枝に向かい合って二枚ずつつくこと)です。

  • 紅葉すると美しい
    写真 / MasakoT

  • 葉は3つに裂けている
    写真 / MayaN

  • 葉は日にかざすと透ける
    写真 / MasakoT

  • 枯れた葉は落ちないことも
    写真 / MasakoT

  • 紅葉して落ちた葉
    写真 / MayaN

雌雄同株です。 4月頃に葉が芽吹くのと同時に開花します。 雄花は集まって上向きにつきます。 雌花は一個が垂れさがります。

クリのイガのような実がなりますが、 触っても痛みはありません。 長い柄があり、 モミジバフウの実より少し小さいです。 10月~11月に熟し、 実を振ると翼のある種子が出てきます。

  • 栗のイガのよう
    写真 / MayaN

  • 緑の葉の中で実は目立つ
    写真 / MayaN

  • 冬の樹には実が残る
    写真 / MasakoT

  • 紅葉の中でも実はついている
    写真 / MasakoT

幹・枝

その年に伸びた枝は緑色を帯びた暗い灰色または、 茶色を混ぜた灰色のような色をし、 毛が生えています。 樹皮は黒褐色で、 老木は縦に浅く裂けることがあります。

  • 縦に浅く裂ける
    写真 / 庭木ペディア

冬芽・葉痕

卵形~長卵形で先がとがります。 短くやわらかい毛があります。

  • 表面に短くやわらかい毛が生える
    写真 / MasakoT

  • 先がとがる
    写真 / MasakoT

人との関わり

・樹脂には独特のにおいがあり、 「楓香脂(ふうこうし)」と呼ばれ薬用に使われます。
・材は茶箪笥などに使用されます。
・フウを食べて育った蚕(天蚕 : クスサンなどのヤママユの仲間の作ったマユ)の絹は珍品として扱われます。
・古代中国では宮殿の庭に好んで植えられました。

名前の由来

江戸時代に伝来し「楓」の音読み「フウ」が日本名になりました。
ちなみに、 「楓」の訓読みである「カエデ」とは別種です。

関わりが深い生き物

フウナガマダラオオアブラムシという、 大きなアブラムシがつくことがあります。

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見られる場所

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