ガクアジサイは低木で、太い幹にはならず、下から新しい枝を出して、数年たった古い枝と交代していきます。

ガクアジサイ
元祖アジサイ

ガクアジサイの特徴
梅雨時に可愛い花をさかせますが、花びらに見えているのはガクで、本当の花は真ん中にかたまっている小さな花です。花(ガク)の色はリトマス試験紙と反対で、酸性の土なら青、アルカリなら赤。知らない人が割といますが、葉は毒で食べてはいけません。
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
対生(同じ場所から2枚ずつ葉がつく)です。
葉は光沢があり、てかてかしています。触ると冷たい感触です。
花
本当の花は中心に集まる小さな花です。虫たちに来てもらうように装飾花でPRします。装飾花の花びらに見えるのはガクで、花びらではありません。
花(ガク)の色はリトマス試験紙と反対で、酸性の土なら青、アルカリなら赤になります。
実
つの2本の小さな実がなります。
幹
中に白いスポンジのような髄があります。じき空洞になります。枝を早く太く大きくしたいので、安普請なのですが、中が無くてもパイプのように割と強度があります。
冬芽
冬、葉が取れた痕はハート形の顔のようです。目にみえるのは維管束痕です。
人との関わり
ガクアジサイからセイヨウアジサイなど多くの品種が生まれています。すべて装飾花のアジサイ(ホンアジサイ)もガクアジサイから生まれました。
名前の由来
本当の小さな花のまわりを装飾花が囲む様子が、額縁のようなのでガクアジサイとなったようです。アジサイの語源は集まる(あず)、藍色の花(さあい)と言われています。
体験・遊び
ガクアジサイなどアジサイの仲間は挿し木が簡単です。花のない枝を切り、植木鉢の土にさしてみましょう。乾かないように水やりをすれば、意外と簡単に根がはえてきます。
ガクアジサイの見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗