ユリノキはまっすぐに幹が伸びるので、北米のユリノキ林はまるで針葉樹の林のようなのだそうです。

ユリノキ
ハンテン?Tシャツ?クリオネ?ぽにょ?

ユリノキの特徴
ユリノキは北米原産。ユリノキの葉っぱが冬に着る半纏のようなので、ハンテンボクとも呼ばれます。今はTシャツに似ていると言ったほうが、子どもたちには通じやすいです。人によってはクリオネやポニョに似ていると言われます。春に2つに折りたたまれたTシャツが開くところは、とてもかわいらしい風景です。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
ユリノキの葉っぱが半纏のようなので、ハンテンボクとも呼ばれます。今はTシャツ、人によってはクリオネやポニョに似ていると言われます。
花
ユリノキの花は、チューリップのような形をしているので、英名はチューリップツリーと呼ばれています。
モクレンの仲間は、香りだけで蜜が無いのですが、モクレン科でもユリノキだけは緑と黄色の花弁にオレンジ色の蜜標があり、オレンジ色の部分に蜜がたんまり出ています。
実
種は束でぎっしり実り、木の上でばらばらになり、くるくると飛んでいきます。
幹
樹皮は縦に割けて黒ずんでいることが多いので、主婦の方が「網タイツみたい」と言っていました。
冬芽
ユリノキの冬芽はアヒルの口に似ています。春、アヒルの口が開いて折りたたまれた小さな新葉が開く様子は本当にかわいいです。
人との関わり
花は蜜源となります。ユリノキは軽い木材なので、北米ではインディアンがカヌーにしていたそうです。
名前の由来
学名の直訳とか、大正天皇がユリノキと名付けたなど諸説あります。英語名はチューリップツリーですが、名付けられた頃、チューリップは無かったのでユリになったのではないかと言われています。
体験・遊び
落ちている種を投げて飛ばしてみましょう。プロペラのようにくるくる回ります。
ユリノキの見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗