ヤシャブシ

やせ地(やせち)でも成長(せいちょう)するチャレンジャー

特徴(とくちょう)

松ぼっくり(まつぼっくり)のような実は(じつは)、 リースなどネイチャークラフトに使わ(つかわ)れます。
()()生え(はえ)にくい痩せ地(やせち)でも成長(せいちょう)できるパイオニアツリーです。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(みき)(たか)さは10~15m。

  • 写真(しゃしん) / 2022.5.3 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

()

()互い違い(たがいちがい)につき(互生(ごせい))。 (えん)細かい(こまかい)ギザギザが目立ち(めだち)ます。

  • (なが)さは4~10㎝狭い(せまい)(たまご)(がた)(さき)鋭く(するどく)とがります。
    写真(しゃしん) / 2022.5.4 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

  • (うら)(ひょう)葉脈(ようみゃく)目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2022.5.4 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

  • 写真(しゃしん) / 2022.5.5 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

(はな)

早春(そうしゅん)()芽吹く(めぶく)(まえ)に、 雄花(おばな)(えだ)(さき)(ほう)(はな)(えだ)がのびて、 垂れ下がる(たれさがる)ように咲き(さき)ます。
雌花(めばな)雄花(おばな)(した)(ほう)に1~2()ついて直立(ちょくりつ)します。
よく()たオオバヤシャブシは、 雌花(めばな)(ほう)(えだ)丈夫(じょうぶ)につきます。

  • 雄花(おばな)先端(せんたん)につき、 雌花(めばな)同じ(おなじ)(えだ)(もと)について立ち上がる(たちあがる)
    写真(しゃしん) / 2022.5.5 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

  • 雄花(おばな)。 ゆすると花粉(かふん)飛び散る(とびちる)
    写真(しゃしん) / 2022.5.4 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

  • 雌花(めばな)()小さく(ちいさく)したような(かたち)
    写真(しゃしん) / 2022.5.4 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

()

(あき)堅い(かたい)()黒褐色(こっかっしょく)熟し(じゅくし)ます。 松ぼっくり(まつぼっくり)のような(かたち)(けん)(はて)(けんか)がなります。
(なか)にある(つばさ)のある果実(かじつ)入っ(はいっ)ています。

  • 松ぼっくり(まつぼっくり)のような(けん)(はて)上向き(うわむき)、 または斜め(ななめ)上向き(うわむき)につきます。
    写真(しゃしん) / 2022.5.4 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

  • (けん)(はて)翌年(よくねん)(はる)まで()残る(のこる)ものが多い(おおい)
    写真(しゃしん) / 2022.7.25 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) nkt_tomoki

(みき)

(はい)褐色(かっしょく)若い(わかい)()はなめらかですが、 古く(ふるく)なるとはがれます。 よく楕円(だえん)(がた)裂け目(さけめ)((がわ)()・ひめ)があります。 若い(わかい)(えだ)には()があります。

  • 写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 写真(しゃしん) / 2022.5.3 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(ぐん) MayaN

冬芽(とうが)

()()雌花(めばな)()があります。 (ふゆ)()(なが)さは1.0~1.5㎝の(はり)(かたち)で、 ()はウロコで包ま(つつま)れて光沢(こうたく)があります。 しかし雄花(おばな)()はウロコに包ま(つつま)れないまま(ふゆ)超え(こえ)ます。

  • 写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

(ひと)との関わり(かかわり)

砂防(さぼう)(りん)や、 都市(とし)緑化(りょくか)のために植え(うえ)られます。
心材(しんざい)赤み(あかみ)があり、 (はし)やクシ、 工芸(こうげい)(ひん)などに利用(りよう)されます。
()(えだ)にはタンニンが多く(おおく)染料(せんりょう)として利用(りよう)します。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

ヤシャブシの「ヤシャ」の語源(ごげん)には2つ(せつ)があります。
1つは、 熟し(じゅくし)()のゴツゴツした外観(がいかん)(おに)仲間(なかま)、 「夜叉(やしゃ)」にたとえたものです。
もう1つの(せつ)は、 (くろ)染料(せんりょう)として用い(もちい)場合(ばあい)(なん)()(いろ)()てくるため、 (なん)()染め(そめ)濃く(こく)することをいう「(はち)(しお)(やしお)」が夜叉(やしゃ)転じ(てんじ)たというものです。
ブシは果実(かじつ)にタンニンが多く(おおく)含ま(ふくま)れるため、 ヌルデの()(むし)こぶ「五倍子(ふし)(ふし)」と同じ(おなじ)ように黒色(こくしょく)染料(せんりょう)材料(ざいりょう)となったことに由来(ゆらい)します。

その他(そのた)情報(じょうほう)

ヤシャブシは土壌(どじょう)(ちゅう)根粒(こんりゅう)(きん)共生(きょうせい)空気(くうき)(ちゅう)窒素(ちっそ)利用(りよう)することができ、 痩せ地(やせち)でも生育(せいいく)できるということでできるということで緑化(りょくか)用い(もちい)られます。
ところが近年(きんねん)ヤシャブシの花粉(かふん)アレルギーは(まれ)(じゅう)(あつし)症状(しょうじょう)引き起こす(ひきおこす)ことが判明(はんめい)し、 伐採(ばっさい)している地域(ちいき)もあります。

体験(たいけん)遊び(あそび)

小さな(ちいさな)松ぼっくり(まつぼっくり)のような()がリースの飾り(かざり)やネイチャークラフトの材料(ざいりょう)として使わ(つかわ)れます。

  • 自然(しぜん)素材(そざい)だけを使っ(つかっ)たクリスマスリース
    写真(しゃしん) / 2021.12.23 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

ハバチの幼虫(ようちゅう)集団(しゅうだん)()食べ(たべ)ます。
()食べ(たべ)に、 アトリの仲間(なかま)やって来(やってき)ます。
クワガタが集まる(あつまる)()としても知ら(しら)れています。

タップすると詳細(しょうさい)()られます