緑がかった幹と大きな葉が目立ちます。
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特徴
夏から秋にみのる実は、 熟す前に裂けて、 スプーンがくっついたような形になります。
青い幹と大人の顔ぐらいある大きな切れ込みの入った葉っぱも特徴があります。
中国では、 伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」がとまる神聖な木とされます。
チョコレートの原料となるカカオやコーラの原料となるコラノキに近い仲間です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
切れ込みのある大きな葉です。
葉は茎に互い違いにつきます。
花
小さなクリーム色の花が集まって咲きます。
雄花と雌花が混じって咲きます。
実
実は袋状になっていて、 熟す前に割れ、 スプーンのような形になります。 これは風がふくと回転しながら飛んでいきます。
種は、 最初ツルツルですが、 熟すとシワシワになります。 薬や食用になります。
幹・枝
緑がかった幹が特徴的です。 濡れると緑色がはっきり見えます。
冬芽・葉痕
赤みがかっていて、 毛が沢山生えています。
人との関わり
アオギリの日本への渡来は奈良時代と言われています。 (沖縄・奄美大島には自生があります。 )
種子は古くから薬や食用にされてきました。 太平洋戦争中には炒ってコーヒーの代用品にしたそうです。
名前の由来
桐(キリ=アオギリとは全く別の種類の木)の葉に似た葉っぱで幹が青いためアオギリと呼ばれています。
その他の情報
中国では、 伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」が止まるのはアオギリの木だけと言われています。
性格
アオギリは葉が大きく、 樹皮も緑色で個性的なルックスです。 初期の成長が早く、 ぐんぐん大きくなります。 試練(剪定や移植)に強いとはあまり思えないのですが、 粘り強さはあるようで、 広島の「被爆したアオギリ」はその生命力が人々に感動を与え、 国内外いろいろな場所へ植えられ、 育てられています。
体験・遊び
アオギリの実は戦時中のコーヒーの代用品。 秋に実を集めて洗って、 炒って、 挽いて、 お茶パックに入れて、 お湯を注いで作ります。 濃くいれたほうがおいしいですが、 味は豆の煮汁でコーヒーではないです。 そのよどんだ液体をうちの息子が「ガンジス川」と呼び、 ガンジスコーヒーと呼んでいます。 見かけは濁ってますが、 ほんのりアーモンドチョコのような香りがします。 実を焦がし気味に炒るとコーヒーのような色にはなります。
関わりが深い生き物
葉がクルンと巻かれているのはガの幼虫のしわざ。 オオワタノメイガやワタノメイガの幼虫が中に隠れています。
見られる場所
執筆協力 : 「性格」「体験・遊び」岩谷美苗 執筆