日陰でも丈夫に育ち、剪定されても元気に育つ性質があることから、生垣などによく植えられています。
日本庭園では面白い形に仕上げられている木もあります。

イヌマキ
日本庭園では主役となる

木の自己紹介
葉は幅広いのですが針葉樹の仲間です。
手をかければ風格のある姿に仕上げられることから、古くから庭の主役として使われてきた木です。
面白い種がなります。
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
マツの葉っぱの幅を広くして柔らかくしたような感じです。
花
雌花と雄花が別の木に咲きます。
実
面白い形の実がなります。
赤く熟す部分は、種をのせた台の部分です。この部分は食べられます。しかし種は毒があるので食べられません。
種は、実についたまま根が出てくる面白い性質があります。
幹
樹皮は浅く細かくはがれます。
冬芽
冬芽は蕾のような形をしています。
人との関わり
植木の五木(植木として価値の高い木5種類)の一つとされ、以前は大変高値で取引されていました。
その時代は房総半島でまず育てられ、その後、利根川の水運で埼玉県安行に運ばれ大きく育てられ、江戸(東京)の庭に植えられました。
名前の由来
昔はスギを真木(マキ=本当の木という意味)と呼び、杉より木材の質がおとるという意味で犬真木(イヌマキ)と呼ばれるようになりました。
ですがイヌマキも単に「マキ」とも呼ばれます。
その他の情報
千葉県は全国唯一マキ(イヌマキ)を県木としています