結構大きくなる木で、 成長すると10メートルにもなります。
葉が落ちてたわわに実ったカキの実が残る木は日本の秋を代表する景観ですが、 じつは実より先に落葉するのは円星落葉病という葉の病気かかっているからだと言われています。
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昔はカキノキは庭に植えられることが多く、 誰もが良く知る木でした。 柿の実だけでなく、 新葉は天ぷら、 柿の葉茶、 柿の葉寿司と葉も多才。
渋柿、 甘柿ありますが、 熟せばみんな甘くなります。 柿渋も材も使え、 幅広く利用できる木です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
結構大きくなる木で、 成長すると10メートルにもなります。
葉が落ちてたわわに実ったカキの実が残る木は日本の秋を代表する景観ですが、 じつは実より先に落葉するのは円星落葉病という葉の病気かかっているからだと言われています。
光沢のある葉で縁にギザギザはありません。 大きさは7~15cmぐらい。 秋にきれいに色づきます。
葉は互生(枝に交互につく)。
緑がかった黄色い肉厚な花が地味に咲いています。 雄花と雌花、 似ているけれど大きさが違います。
渋柿と甘柿がありますが、 熟せばみんな食べられます。 渋柿も渋を抜いたり、 干したりすると渋が抜けて美味しく食べられます。
「さるかに合戦」ではサルが未熟な渋柿をカニに投げつけるシーンが出てきます。
独特のひび割れのある樹皮です。
おにぎり型の冬芽で、 横から見ると少し平べったく見えます。 枝には毛があるものとないものがあります。 茶色っぽい葉痕の維管束痕は1つ。 日に焼けたおっちゃんのようです。
実は、 昔は貴重な甘味でした。 葉は寿司をくるんで柿の葉寿司など人気です。 若い実から柿渋をとり、 壁に塗ったり、 布に塗って丈夫にしたりします。 材も固く美しく、 様々な用途に使われています。
たくさんの説がありますが、 赤い実がなるので、 「アカキ」からカキになったと言われてます。 「アカキ」は、 赤木、 赤き実、 赤黄・・・と諸説あります。
カキノキには甘柿も渋柿も沢山の品種があります。
現在では甘柿も好まれますが、 かつて農家の庭先では渋柿の方が実の保存性がよく用途も広いということでよく植えられました。
身近にありすぎて元々日本にあったと思いがちですが、 品種が多くルーツは謎です。
移植も難しい木だということも、 意外と知られていません。 有名なのに詳しいことは知られてない、 そんなキャラです。
黄緑色の新葉はてんぷらで食べられます。 10㎝以内だったらおいしく食べられると思います。
カキノキの葉には、 毒のトゲを持つ数種類のイラガの仲間の幼虫がいるので注意!さわると、 ちくっと痛く、 「でんきむし」と呼ばれます。
甘いカキの実は、 昆虫や野鳥の大好物。 スズメバチもやってくるので気をつけましょう。
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執筆協力 : 岩谷美苗