津久井湖城山公園

カキノキ

一家に一本カキノキ

この木を 親友 に登録

マイページの樹木帳に親友マーク が付きます。

特徴

昔はカキノキは庭に植えられることが多く、 誰もが良く知る木でした。 柿の実だけでなく、 新葉は天ぷら、 柿の葉茶、 柿の葉寿司と葉も多才。
渋柿、 甘柿ありますが、 熟せばみんな甘くなります。 柿渋も材も使え、 幅広く利用できる木です。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

結構大きくなる木で、 成長すると10メートルにもなります。

葉が落ちてたわわに実ったカキの実が残る木は日本の秋を代表する景観ですが、 じつは実より先に落葉するのは円星落葉病という葉の病気かかっているからだと言われています。

  • 夏の姿。 大きめの光沢のある葉が特徴
    写真 / htanaka

  • 市街地に植えられた柿
    写真 / MayaN

  • 葉が落ちてもたわわに実っている木は日本の原風景に思えるが、 実は病気
    写真 / MayaN

  • 丸星落葉病の葉っぱ。 病気にかかっても自宅で食べる分には十分実ります
    写真 / minaei

光沢のある葉で縁にギザギザはありません。 大きさは7~15cmぐらい。 秋にきれいに色づきます。
葉は互生(枝に交互につく)。

  • 葉は表はつやつや。 ぎざぎざがない
    写真 / MayaN

  • 独特の色合いの紅葉が美しい
    写真 / MayaN

  • 葉は交互につく互生
    写真 / MayaN

  • やわらかで美しく、 そしておいしそうな新葉
    写真 / MasakoT

緑がかった黄色い肉厚な花が地味に咲いています。 雄花と雌花、 似ているけれど大きさが違います。

  • 雌花。 ガクがすでにカキ
    写真 / EijiI

  • 雄花。 ガクが小さい
    写真 / MasakoT

  • 地味に咲いている雄花。 数が多い
    写真 / MasakoT

  • めしべがある雌花。 雄花よりかなり大きい
    写真 / MayaN

渋柿と甘柿がありますが、 熟せばみんな食べられます。 渋柿も渋を抜いたり、 干したりすると渋が抜けて美味しく食べられます。
「さるかに合戦」ではサルが未熟な渋柿をカニに投げつけるシーンが出てきます。

  • カキノキとしては熟してから持って行ってもらいたい
    写真 / MayaN

  • まだ若いカキの実
    写真 / EijiI

  • カキの種。 米菓のカキノタネと似てる?
    写真 / MayaN

幹・枝

独特のひび割れのある樹皮です。

  • 爬虫類系をほうふつさせる樹皮
    写真 / MayaN

  • 若木の樹皮
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

おにぎり型の冬芽で、 横から見ると少し平べったく見えます。 枝には毛があるものとないものがあります。 茶色っぽい葉痕の維管束痕は1つ。 日に焼けたおっちゃんのようです。

  • にんまり顔のおっちゃん
    写真 / MasakoT

  • 細い枝の葉痕は枝から飛び出している
    写真 / MasakoT

  • にんまりしたお口のところが少し盛り上がるものもある
    写真 / Tamacha

  • 葉痕がへこむものもあるし、 お顔の形もいろいろ
    写真 / Tamacha

  • 太い徒長枝。 あごがとがり気味のお顔
    写真 / Tamacha

人との関わり

実は、 昔は貴重な甘味でした。 葉は寿司をくるんで柿の葉寿司など人気です。 若い実から柿渋をとり、 壁に塗ったり、 布に塗って丈夫にしたりします。 材も固く美しく、 様々な用途に使われています。

  • 干し柿にして渋抜きと保存を兼ねてます
    写真 / MayaN

  • おいしい柿の葉寿司
    写真 / minaei

名前の由来

たくさんの説がありますが、 赤い実がなるので、 「アカキ」からカキになったと言われてます。 「アカキ」は、 赤木、 赤き実、 赤黄・・・と諸説あります。

その他の情報

カキノキには甘柿も渋柿も沢山の品種があります。
現在では甘柿も好まれますが、 かつて農家の庭先では渋柿の方が実の保存性がよく用途も広いということでよく植えられました。

  • 「祇園坊(ぎおんぼう)」
    種のない大きな実がなる品種。 完全渋柿で干し柿に適した品種として大変有名
    写真 / htanaka

  • 「富有柿(ふゆうがき)」
    完全甘柿として有名な品種。 現在販売用に栽培されている柿の約25%をしめるといわれる
    写真 / htanaka

性格

身近にありすぎて元々日本にあったと思いがちですが、 品種が多くルーツは謎です。
移植も難しい木だということも、 意外と知られていません。 有名なのに詳しいことは知られてない、 そんなキャラです。

  • 移植はできないけど、 切り株から出たひこばえでまた育つカキノキ
    写真 / minaei

体験・遊び

黄緑色の新葉はてんぷらで食べられます。 10㎝以内だったらおいしく食べられると思います。

  • カキノキの若葉のてんぷら
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

カキノキの葉には、 毒のトゲを持つ数種類のイラガの仲間の幼虫がいるので注意!さわると、 ちくっと痛く、 「でんきむし」と呼ばれます。
甘いカキの実は、 昆虫や野鳥の大好物。 スズメバチもやってくるので気をつけましょう。

  • カキの実を食べるメジロ。
    写真 / MasakoT

  • 落ちたカキの実を食べるオオスズメバチ。
    写真 / MasakoT

執筆協力 : 岩谷美苗

津久井湖城山公園 基本情報