青や緑の金属光沢をもつイラガセイボウという寄生バチが、 イラガのマユに寄生します。 セイボウは、 「飛ぶ宝石」「宝石蜂」とも呼ばれる美しいハチです。 イラガセイボウの幼虫はマユの中のイラガの前蛹を食べて成長し、 成虫になるとマユに穴を開けて出てきます。
特徴
黄色とだいだい色のはねをもつイラガ科の仲間。 黄緑色の幼虫は7~10月頃あらわれ、 毒をもちます。 小鳥の卵のようなマユは、 とてもかたく、 さまざまな模様。 羽化後のマユは「スズメノショウベンタゴ(=スズメのトイレ)」と呼ばれます。
体長 : 開張26~33mm
食べ物 : 幼虫はカキノキなど様々な植物の葉 成虫は何も食べない
成虫が見られる時期 : 6~10月
分布 : 北海道、 本州、 四国、 九州
※正確な種の判定は、 形態を細部まで見る必要があります。
トピック (天敵)
注意点
幼虫は体の表面に毒のある毛をもちます。 「イラムシ」「デンキムシ」と呼ばれ、 幼虫に刺された瞬間、 電気が走ったような痛みがあります。 皮膚炎、 腫れ、 痛みを生じますので、 絶対に触らないようにしてください。 刺された場合は、 粘着テープで毛を取り除き、 流水で洗い流してください。 一過性で症状が長引くことは少ないです。