背が5~10mと比較的低めの木です。

カリン
幹、花、実どれも見ごたえがある

カリンの特徴
まだら模様の樹皮がとても目立ちます。
春に咲く花はサクラに似ていますが、1輪1輪が大きく色が濃く見ごたえがあります。
秋には黄色くて大きな実がゴロゴロ実ります。実は生では食べられませんが果実酒や砂糖漬けなどにして食べられます。薬としても知られ、咳や痰を軽くする働きがあると言われています。
みんなの投稿
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
厚みと光沢のある葉っぱです。縁は細かいギザギザがあります。ギザギザの先は、腺(少し先がふくらんで液を含んだ状態)になっています。
花
ピンク色の上品な花が咲きます。桜や梅のようにまとまって咲きませんが、一輪の花が割と大きく目立ちます。
両性花と雄花があります。両性花は、萼(がく)の下が太くなっています。
実
黄色い大きな実が沢山実ります。落ちてきた実が頭に当たらないよう注意してください。
完熟すると良い香りがして美味しそうですが、固くそのままでは食べられません。
果実酒や砂糖漬けにして食べられます。また乾燥させたものが、生薬「木瓜」として、痰や咳止め等に使われます。
幹
まだら模様の幹は、個性的でよく目立ちます。古い枝が棘のようになることがあります。
冬芽
丸くて赤味がかった冬芽です。
人との関わり
乾燥させた果実は、生薬「木瓜」(もっか)として、痰や咳止め、利尿、鎮痛等に使われます。
名前の由来
三味線の棹(さお)の材料になっていた「カリン」(=インドシタン、種類は全く異なる)と木材が似ていたため。後で花梨という漢字があてられました。