ゲッケイジュ

()をちぎるとスパイシーな香り(かおり)

特徴(とくちょう)

地中海(ちちゅうかい)沿岸(えんがん)原産(げんさん)です。 日本(にっぽん)には明治(めいじ)9(ねん)(ごろ)入っ(はいっ)()たとされています。 ()をちぎるとスパイシーな香り(かおり)がします。
勝利(しょうり)」「栄光(えいこう)」のシンボルとされ、 ゲッケイジュの枝葉(えだは)作っ(つくっ)(かんむり)月桂冠(げっけいかん)」は、 優勝(ゆうしょう)(しゃ)受賞(じゅしょう)(しゃ)贈ら(おくら)れることがあります。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

街路(がいろ)(じゅ)などでは刈り込ま(かりこま)れていますが、 (たか)さは15mを超す(こす)ほどにもなります。 よく(えだ)出し(だし)()(みつ)茂り(しげり)ます。

  • 常緑樹(じょうりょくじゅ)(ふゆ)でも緑色(りょくしょく)
    写真(しゃしん) / 2023.2.6 千葉(ちば)(けん)袖ケ浦(そでがうら)() MichioI

  • マンションや(にわ)(うえ)栽にされることもある
    写真(しゃしん) / 2023.2.20 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

()

()は、 互生(ごせい)細長く(ほそながく)先端(せんたん)尖り(とがり)ます。 濃緑(こみどり)(しょく)周囲(しゅうい)少し(すこし)波打ち(なみうち)ます。 そのままでは匂い(におい)はありませんが、 揉ん(もん)()(きず)をつけると良い(よい)香り(かおり)がします。 乾燥(かんそう)させると香り(かおり)強く(つよく)なります。

  • 濃緑(こみどり)(しょく)()少し(すこし)()周囲(しゅうい)波打ち(なみうち)慣れる(なれる)一目(いちもく)でわかるようになる。 揉む(もむ)とスパイシーな香り(かおり)がする
    写真(しゃしん) / 2020.10.2 千葉(ちば)(けん)袖ケ浦(そでがうら)() MayaN

  • 若葉(わかば)は、 みずみずしい色合い(いろあい)
    写真(しゃしん) / 2020.7.28 千葉(ちば)(けん)袖ケ浦(そでがうら)() MayaN

  • ()細長く(ほそながく)(さき)尖っ(とがっ)ている
    写真(しゃしん) / 2021.4.9 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

(はな)

4~5(つき)(うす)黄色(きいろ)(はな)咲かせ(さかせ)ます。 (めす)()(ゆう)()があります。 (うえ)栽は(ゆう)()がほとんどですが、 (めす)()(まれ)植え(うえ)られています。

  • (はな)(いろ)薄い(うすい)黄色(きいろ)
    写真(しゃしん) / 2021.4.9 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • (はな)時期(じき)には()全体(ぜんたい)黄色く(きいろく)なる
    写真(しゃしん) / 2019.4.22 千葉(ちば)(けん)袖ケ浦(そでがうら)() EijiI

  • 雄花(おばな)小さい(ちいさい)(はな)集まっ(あつまっ)咲く(さく)
    写真(しゃしん) / 2021.4.9 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • 雌花(めばな)雄花(おばな)より小さい(ちいさい)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ぺディア

()

果実(かじつ)は10月頃(つきごろ)(くろ)紫色(むらさきいろ)熟し(じゅくし)ます。 (ゆう)()比べ(くらべ)て、 (めす)()(かず)少なく(すくなく)()がなっているのを()にすることは少ない(すくない)です。

  • ()(めす)()少ない(すくない)のでめったに見る(みる)ことができない
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ぺディア

(みき)

(えだ)切る(きる)香り(かおり)がします。

  • 若い(わかい)(えだ)緑色(りょくしょく)(むらさき)(むらさき)の褐色(かっしょく)帯びる(おびる)(おびる)
    写真(しゃしん) / 2021.4.9 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

冬芽(とうが)

()()楕円(だえん)(がた)花芽(かが)まん丸(まんまる)です。

  • (いただき)()のわきに少し(すこし)小さな(ちいさな)(がわ)()がある
    写真(しゃしん) / 2023.2.20 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

  • 花芽(かが)まん丸(まんまる)目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2023.2.7 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • 花芽(かが)目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2023.2.7 東京(とうきょう)()江戸川(えどがわ)() 葛西(かさい)臨海(りんかい)公園(こうえん) MasakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

陰干し(かげぼし)した()は「ローリエ」と呼ば(よば)れ、 (にく)料理(りょうり)にクッキングハーブとして利用(りよう)されています。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

(かん)(めい)月桂樹(げっけいじゅ)」の音読み(おんよみ)したものです。

その他(そのた)情報(じょうほう)

古代(こだい)ギリシャで競技(きょうぎ)勝者(しょうしゃ)にゲッケイジュの枝葉(えだは)作っ(つくっ)(かんむり)(=月桂冠(げっけいかん))が贈ら(おくら)れていました。 そこから「栄光(えいこう)」「勝利(しょうり)」「名誉(めいよ)」「栄誉(えいよ)」のシンボルとされ、 大会(たいかい)優勝(ゆうしょう)(しゃ)贈ら(おくら)れることがあります。
ただしオリンピックの優勝(ゆうしょう)(しゃ)贈ら(おくら)れる(かんむり)はオリーブの(かんむり)になります。

性格(せいかく)

剪定(せんてい)強く(つよく)萌芽(ほうが)(りょく)もあるので、 公園(こうえん)(じゅ)生垣(いけがき)などに植え(うえ)られているのを多く(おおく)見かけ(みかけ)ます。
芽吹く(めぶく)(ちから)強く(つよく)(えだ)切っ(きっ)乾燥(かんそう)させて保存(ほぞん)しておいたあと、 挿し木(さしき)(えだ)()にさして()出さ(ださ)せる方法(ほうほう))をして増やす(ふやす)ことができます。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

(えだ)()にルビーロウムシというカイガラムシがつくことがあります。 カイガラムシがびっしりつくと、 排泄(はいせつ)(ぶつ)にカビがつき、 すす(びょう)引き起こし(ひきおこし)()黒く(くろく)なります。

  • ()真ん中(まんなか)にいるのがルビーロウムシ。 ()はすす(びょう)発症(はっしょう)して黒く(くろく)なっている。
    写真(しゃしん) / 2023.2.20 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

タップすると詳細(しょうさい)()られます

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : (ひろ)(はたけ)真知子(まちこ)