街路樹として植えられたものは低木として低く丸く刈りこまれていることが多いです。自然だと高さ1~4m程になりなります。

シャリンバイ
梅のような花とブドウ色の実が可愛い

シャリンバイの特徴
初夏に咲く花が『ウメ』に似ており、葉が花を中心にして輪状につくので車輪梅(シャリンバイ)といわれます。秋にはブドウに似た黒紫色の実がなります。
奄美大島で特産の美しい大島紬(おおしまつむぎ)はシャリンバイの樹皮や根から作った染料で染められています。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
葉の長さは4~8㎝。花や芽を中心にして輪状につく様子が、車輪のようです。
葉の縁に浅いギザギザ(鋸歯・のこぎりば)がまばらにあるものをタチシャリンバイ、葉の縁にギザギザがほとんどないものをマルバシャリンバイと区別することもありますが、中間型もあります。
花
初夏に1~1.5㎝程の梅に似た白い花が枝先に集まって咲きます。花は時間がたつと中心が赤くなります。
実
10~11月頃に直径1㎝程の実がなります。熟すと藍色になります。表面は白い粉をかぶります。美味しそうですが、実の中は大きな種が1個入っていて果肉がほとんどなく、食べられません。
幹
滑らかな幹で、成木には縦の筋が見えます。若い枝には褐色の軟らかい毛が生えています。
冬芽
真っ赤な芽は、大きくて目立ちます。ここから花と葉が出てきます。
人との関わり
奄美大島の伝統的な織物「大島紬」(おおしまつむぎ)は、シャリンバイの根や樹皮から作った染料で染めて泥で洗うと独特の光沢と色になります。
名前の由来
花が「ウメ」に似ており、葉が車輪のスポークのように輪状につくことから「シャリンバイ」と名付けられました。
関わりが深い生き物
葉や芽にサツマキジラミというセミを小さくしたような昆虫が見られます。とっても小さい虫ですが、葉脈にいますので探してみましょう。実を食べに、オナガなどの野鳥がやって来ます。
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