旭小学校

ソテツ

イチョウと並んで原始的なすがたをもつ木

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特徴

花が咲く種子植物の中ではイチョウと並んで最も原始的な植物で、 精子で受精します。
野生では九州南部や沖縄地方に生えていた植物ですが、 独特な木の形が好まれて、 庭や小学校の校庭などによく植えられています。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

独特の木の形です。 ヤシの仲間の木とよく似ていますが、 全く違う種類の木です。 太い幹に直接大きくて硬い葉がついています。

  • 南国情緒あふれる姿
    写真 / EijiI

  • 庭木としても好まれる
    写真 / MayaN

  • 国指定天然記念物に指定されている誓願寺のソテツ。 根本周りが8m以上。 西暦1700年ごろに長崎から持ってきたと言われている。
    写真 / SanoYuki

幹の先に話になって羽根状の葉がつきます。
大きな硬い葉で長さが50cm以上。 時に2mにもなるものもあります。

  • 細い小葉が集まってできた葉。
    写真 / EijiI

  • 芽吹きの様子。 棒状の新葉が展開していく様子が面白いので是非観察しよう
    写真 / MayaN

雄の木と雌の木があります。 太い幹の上に独特の大きな花が咲きます。
雄花には甘い香りがあります。 ソテツはこの香りで虫を呼び受粉を手伝ってもらっているという説もあります。

  • 雌花。 葉っぱ状のもの(大胞子葉)の根元の丸い部分が胚珠(はいしゅ)。 これが後で種になります。
    写真 / MasakoT

  • 雄花。 細かいひだのかたまり。 ひだの下側に細かい丸い粒がついている。 これが割れて花粉が落下する。
    写真 / MasakoT

  • 巨大な雄花が咲いている様子。
    写真 / MayaN

  • 終わりかけの雌花。 花が終わると閉じていく。
    写真 / MayaN

幹の上に赤い皮につつまれた大きな種(長さ約4cm)が実ります。
種は有毒です。

  • 実のなっている様子
    写真 / EijiI

  • オレンジ色の果肉(果皮)につつまれた種がごろごろ実る
    写真 / MayaN

  • 長さ約4cmの大きな種。
    写真 / MayaN

幹・枝

幹肌には葉が落ちた跡が模様となって残っています。

  • 幹には葉が落ちた跡が模様となって残っている
    写真 / MayaN

  • 不定芽が幹から出てきてこれを取って植えると新しい株を育てることが出来る
    写真 / MayaN

人との関わり

幹や種子は猛毒を含みますが、 飢饉(ききん)の際には水にさらして毒抜きの処理をして食べられました。

  • 沖縄で売っているソテツ味噌
    写真 / minaei

名前の由来

弱った時に根元に釘などを埋め込むと蘇ることから「鉄で蘇る(よみがえる)」→「蘇鉄(そてつ)」と呼ばれるようになったといわれています。

性格

古い時代の植物なので、 イチョウと共になぞの多い不思議ちゃんの部類。 鉄を刺して元気になったと言われたり、 実は毒だし、 葉が危険と、 誤解が多い木なのかもしれません。 葉先はとげとげしていますが、 葉が展開するときはくるんくるんのかわいらしさです。 ぜひ葉っぱの縦ロールを触ってソテツの違う一面を見てください。

  • 新葉の開き方がくるんくるん。 感触はアクリル毛布?
    写真 / minaei

体験・遊び

ソテツの葉で草花遊びができます。 骨骨の魚やシュリケンなどができます。 葉の先端が刺さるといたいので先端を切って作っても良いですが、 トゲを生かした魚も良いです。 気を付けて作りましょう。

  • 葉をおりまげて編んでいくほねほね魚
    写真 / minaei

  • シュリケンを作って魚の目!きらーん
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

南国のシジミチョウ、 クロマダラソテツシジミがやってきます。 分散力が強く、 夏~秋、 関東でも見られることがあります。 幼虫はソテツの新芽や若葉を食べ、 葉を茶色くします。

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