サクラの中ではとても大きくなる品種です。
広い場所で成長すると太い枝を横に伸ばしてがっしりした樹形になります。
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特徴
日本で一番たくさん植えられているサクラです。 葉が出る前に咲かせる花がとても豪華です。 今ではサクラといえばソメイヨシノが思い浮かびますが、 じつは江戸時代の中ごろつくりだされた桜の園芸品種です。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉っぱは、 ギザギザがあります。 葉の付け根の所に蜜を出す腺点があります。
花
薄いピンク色の花を葉が出る前に沢山さかせます。
実
あまり実がなりませんが、 ソメイヨシノ以外の桜が近くにあると実が出来ることもあります。
幹・枝
艶があり横向きの皮目(ひもく=皮の裂けているところ、 空気の通路となる)が目立ちます。 老木になると縦の割れ目も目立つようになり全体的に黒っぽくなります。
冬芽・葉痕
赤茶色の冬芽で、 毛が多めなのが特徴です。 葉痕の維管束痕は3つで、 お顔に見えます。
名前の由来
江戸の染井(そめい)という場所で植木業者によって作り出され、 「吉野桜」という名前で出荷されていたことから染井吉野(ソメイヨシノ)と呼ばれるようになりました。
その他の情報
ソメイヨシノは、 オオシマザクラを父親にエドヒガンを母親に作られた園芸品種です。 がっしりした大柄な体格は父親ゆずり、 葉の出る前に咲く可憐な花は母親ゆずりです。
関わりが深い生き物
花には蜜を吸いに、 メジロやヒヨドリがよくやって来ます。 スズメは花を摘み取ってから蜜を吸うため、 花にとっては困りもの。
サクラの葉はいろいろな虫が食べるので、 葉は穴だらけ。 芽吹いたばかりの新葉も、 イモムシ・ケムシがねらっています。
夏~秋にはモンクロシャチホコというガの幼虫(毛虫)が葉を食べつくすことがあります。