大磯城山公園

ヒサカキ

冬の初め、 黒い実がたくさん実る神聖な木

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特徴

真冬に真っ黒な実がたくさん実ります。
早春に咲く白い花は可愛らしいのですが、 独特な匂いがします。
多くの地方で神聖な木(榊 : さかき)とされ、 神事に使われてきました。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

林の中の光の当たりにくい場所に生えます。

  • 山の風の吹き荒ぶ場所でも強く生きる姿が見られる
    写真 / MayaN

  • 神社の脇に植えられていた。
    ヒサカキは公園や神社などでよく植えらている。
    写真 / MayaN

枝に交互につき、 厚みと光沢があります。 葉の縁(ふち)はギザギザが目立ちます。

  • 写真 / MayaN

雄花と雌花が別々の木に咲きます。
排気ガスのような匂い(人によって感じ方はさまざま)がします。 この匂いで虫を呼び受粉を手伝ってもらっています。

  • 雄花。 なかなかきれい
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 匂いに誘われてやってきたアブ
    写真 / MasakoT

  • 雌花はまばらに咲く。 (写真は赤花の品種)
    写真 / MayaN

  • 雄花の拡大。 雄しべが目立って雌しべが見えない。
    写真 / MasakoT

  • 雌花の拡大。 雌しべが目立つ。
    写真 / MasakoT

  • 赤花品種の雄花。 なかなか豪華で美しい。
    写真 / MayaN

雌木(めぎ)には黒い実がたわわになります。
鳥がよく食べにきます。

  • 黒い実がたくさん実る
    写真 / MayaN

幹・枝

濃い褐色からグレー。 森の中では赤味が目立つ木が多いです。

  • 写真 / MayaN

冬芽・葉痕

ツンととがった細長い芽で、 枝先にあるものがよく目立ちます。 芽は皮には包まれず、 伸びるとそのまま葉になります。 維管束痕は1つですが、 はっきりしません。 にっこりしたお顔が見つかったらラッキーです。

  • とがっていて少し曲がった形の芽
    写真 / Tamacha

  • 枝先より下の芽は小さい。 花芽が1つついている。
    左下の丸いのは、 これから熟す実
    写真 / Tamacha

  • 花芽が3つついている
    写真 / Tamacha

名前の由来

サカキより小さいから姫榊、 サカキではない非榊などなどと名の由来は諸説あるようです。

性格

サカキより寒さに強いのでお供えされているのはヒサカキの方が多いと思います。 春の花の匂いは独特で「ガス漏れしてる!」と通報されることもあるそうです。 近所で「塩ラーメン食べてるんだ。 」とか、 「漬物をつけてるんだ。 」と思っていた人もいるようで、 何かとお騒がせな木なのです。 普段地味な子が、 たまーに大胆な行動をする感じです。 匂いが似ている仲間がいて、 冬の異臭騒ぎはヒサカキでなくハマヒサカキの花の仕業もしれません。

  • ヒサカキが植えられている通りは春だけ独特な匂いがする
    写真 / minaei

体験・遊び

早春から春に花が咲くので、 匂いを嗅いでどんな匂いか例えてみましょう。 ガス臭と言われていますが、 塩ラーメンの匂いとか、 漬け物と言う人もいます。 小学生男子が「動物園の匂い」と言うので確認してみたらゾウ舎のような匂いが確かにしました。 確認してみるのも楽しいですよ。

  • どんな匂い?例えてみよう
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

早春、 花の蜜と花粉をもとめて、 ハナアブやハエの仲間がやって来ます。
ホタルガ(蛾)は1年に2回現われ、 冬でも葉裏で幼虫の姿を見ることができます。
黒い実はメジロなど鳥たちの好物。

  • 花の蜜と花粉を食べるオオハナアブ
    写真 / MasakoT

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