緑化推進拠点(千葉)

ヒノキ

世界最古の木造建築は私でできてます

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特徴

木で作られた建物で世界一古いといわれる法隆寺はヒノキで作られました。 それだけくさり難い丈夫な木です。 色と香りも素晴らしく、 日本の針葉樹で一番質が優れている建築材とも言われています。
イラスト提供 : 平田美紗子(林野庁 北海道森林管理局)

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さは30mにもなり、 クリスマスツリーのようなとんがり帽子の樹形になります。

  • サワラに比べて葉は多く先端がまるくなる
    写真 / MayaN

  • 山では木材を採るために育てられる
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 日陰ではモヤシのようにヒョロッととなる
    写真 / MayaN

うろこ状の葉っぱです。 葉の裏にある白い線は「Y」の字に見えます。 ちぎるとほんのり爽やかな香りがします。

  • 「Y」の字型の白い気孔線
    写真 / minaei

  • 鱗状の葉が集まって羽のように広がる
    写真 / MayaN

  • ちぎると良い香りが漂う。 ヒノキ風呂の香りに通じる。
    写真 / EijiI

4月ごろ葉の先に雄花と雌花を咲かせます。 どちらも小さいですが、 たくさん咲くと花の色で葉先が茶色く見えます。

  • 雌花は球形。 花に思えない。
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 雄花は楕円形で赤味を帯びる
    写真 / S.Ikeda

  • 一定の範囲でまとまって付く雄花
    写真 / S.Ikeda

10~11月に多角形の切れ目のある、 小さくて茶色のころころした実がなります。

  • 秋、 赤味がかった茶色の実が付く
    写真 / MayaN

  • 実は「檜」の字の「會」の字に見える?
    写真 / minaei

  • 種には翼がある
    写真 / minaei

  • 実と中にあった種。 種は3㎜程度で小さい
    写真 / minaei

  • 晩夏のころの実は未熟で緑色
    写真 / MayaN

幹・枝

赤っぽい茶色の幹はだは、 細かく縦にさけます。 昔は、 この樹皮を屋根をふく(屋根を保護する)材料として使われました。

  • 色は赤茶色の幹肌
    写真 / MayaN

  • 樹皮は長くさける
    写真 / S.Ikeda

  • 比較的若い木の樹皮
    写真 / MayaN

人との関わり

古くから建材やまな板など日用品の材料として使われてきました。 葉は高い殺菌作用を活かして食べ物の保存にも使われてきました。

  • 日本の伝統技法である檜皮葺(ひわだぶき)屋根
    写真 / minaei

  • ヒノキから作られた生活道具
    写真 / イラスト平田美紗子

  • 幹の真ん中は淡い紅色、 周りは黄色味のある白で優しい色
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 高い殺菌作用があるので傷みやすい鮮魚や松茸の下に敷かれる
    写真 / htanaka

名前の由来

昔、 木をこすり合わせて火をおこしたことから「火の木」が由来と言われています。

性格

ヒノキで作られた法隆寺や薬師寺の塔は1300年ほど経っていて、 驚くほど丈夫で長持ちです。 生きて自分を支えてきた時間は数百年ぐらいだとしても、 木材になって支えている時間の方がはるかに長いのです。

  • 1300年前に建てられた法隆寺はヒノキ材を使っている
    写真 / イラスト : 平田美紗子

  • ヒノキの植林地
    写真 / minaei

体験・遊び

ヒノキの香りはとりわけ日本人が好む香りと言われています。 木端をお風呂に浮かべてヒノキ風呂の香りを楽しんでみましょう!市販のお風呂用ヒノキ材もあります。 「なんちゃってヒノキ風呂」でリラックスしてみましょう。

  • ヒノキの材を風呂に入れるだけで良い香り
    写真 / minaei

  • 香りの良いヒノキで作った檜風呂は昔から人気
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

スギカミキリの幼虫が樹皮の下の部分を食べて、 木に被害を与えることがあります。 ヒメスギカミキリは、 伐採木で姿を見せます。
チャバネアオカメムシの幼虫は、 ヒノキやスギのタネを吸って成長します。
タネを食べに、 ヒガラ、 マヒワなどがやって来ます。

執筆協力 : 岩谷美苗 

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