根元近くで切られることが多く、根元から枝がたくさん出る株立ちの樹形になります。高さは3~4mになります。


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ムクゲの特徴
真夏に透けたふんわりスカートのような花をさかせます。
花は1日でしぼむので、縁起が良くないとされていた時代もありましたが、1日だけの花を一期一会にたとえられることもあるようです。一つ一つの花は一生で今日限り、夏の出会いを大事にしたいですね。
韓国の国の花とされ、国章にもなっています。
以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
葉の長さは4-10cmで、ざっくりひし形で、切れ込みの深い葉です。葉表も葉裏のように葉脈が出っ張ります。葉は交互につきます。
花
花は1日でしぼみますが、毎日新しい花をたくさん咲かせます。品種もたくさんあり、花色は様々です。花の後ろ姿がスカートのようです
実
実が熟すと割れて、中から毛のはえたライオン丸のような種が出てきます。八重咲きの花はめしべやおしべが花びらになるので、あまり実りません。
幹
細い灰色の枝。剪定されることが多く、太い幹になることはありません。
冬芽
先端は葉痕などがかたまり、こぶ状になることが多いです。葉痕の維管束痕が輪状になり、時々顔に見えることがあります。
人との関わり
日本では昔、花がすぐに終わることから、縁起の悪い花と扱われていましたが、茶の湯ではそれが一期一会につながると茶花にも使われるようになりました。韓国の国花で、日本のサクラののように愛されています。
名前の由来
奈良時代に渡来したムクゲの漢名が木槿で、「モッキン」から「ムクゲ」になまったと言われています。韓国語でムグンファと呼ばれるので、韓国語の影響があったとも言われています。
その他の情報
韓国では、散って咲き、また散っては咲く生命力の強いムクゲの花を国の繁栄を意味する花として韓国の国花にしています。
性格
南の生まれですが、寒さに耐え、切られても芽を出し、咲いてはしぼみ、夏をおう歌します。打たれ強いタイプだと思います。
体験・遊び
花びらはさっとゆでて食べられます。ぬるみがあり、オクラのようです。レタスのような歯ごたえもあり、酢の物などがおいしいです。(オクラの花と味も似ています)
関わりが深い生き物
花にはハチがやってきて、花粉まみれになり受粉の手伝いをしています。ラミーカミキリの幼虫が木の内部を食べて、木を弱らせてしまうことがあります。
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ムクゲの見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗