低木ですが、大きいものは4mぐらいになり、高い場所で花が咲き、見えないこともあります。

フヨウ
美人な元気キャラ

フヨウの特徴
薄いプリーツスカートのような花びらが美しく、花から「美人」を連想する人が多いようです。実際は南国の木で、寒さは苦手、日なたが大好きでどんどん枝を広げる元気キャラです。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
柄が長く、切れ込みのある大きな葉です。葉には毛があり、触るとざらつきます。花が似ているムクゲとは、葉っぱを比べれば見分けることができます。
花
薄いプリーツスカートのような花びらです。フヨウの品種のスイフヨウ(酔芙蓉)は、花が白から赤く変わるので、お酒を飲んで赤くなった様と例えられます。
実
毛だらけの動物の足みたいな実。割れても肉球は出ず、毛のついた種が出ます。
幹
新しい枝は、草のような雰囲気で、2年目からは白っぽくなります。
冬芽
葉がとれた後にある維管束痕(点々)は、ふつう薄くてあまり見えませんが、たまにニコニコしている当たりの冬芽があります。
人との関わり
フヨウは元禄時代以前に中国から伝わったと言われています。花を楽しむために日本で古くから植えられていました。
名前の由来
芙蓉は中国ではハスの意味。大きな花という意味もあります。ハスの花に似ているので、フヨウとなりました。ハスと区別するために木芙蓉と呼んだりします。
性格
1日で終わる花のはかなさ、花の色の変化は人の妄想を駆り立てます。品種のスイフヨウ(酔芙蓉)の花は朝白い花で、夕方にはピンクになり、酔っぱらって赤くなるのに例えられ、酒飲みが勝手に親近感をよせてしまいます。実際は南国の人。日なたで大きくなる元気ものキャラな感じです。
体験・遊び
花びらはさっとゆでて、甘酢和えなど食べられます。生でサラダでも。食感がレタスに似ていますが、噛んでいるとぬるみが出てきます。
関わりが深い生き物
花には花粉がたっぷりあるため、ハチやコガネムシの仲間などがやって来て、花粉まみれになっているのをよく見かけます。
葉に食べあとがあれば、フタトガリアオイガの幼虫がいるかもしれません。
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フヨウの見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗